内容説明
ヘラの嫉妬、ナルキッソスの自己愛…、神話は人の心の鏡。神話に表れるモチーフは、今も日常的な人間関係のなかで、何度も繰り返されている。話題の心理占星学者が、東西の神話にまつわるエピソードを紹介、その裏側に込められた、現代人への心のメッセージを読み解く新感覚の神話心理エッセイ。
目次
プロローグ 神話世界へ
片側人間の秘密
悪酔を防ぐ石
13星座占いスキャンダル
夢に秘められた治癒力
傷ついた癒し手
メドゥーサのまなざしと恋
永遠の少年の心理学
花咲く美少年
天上のオーケストラ〔ほか〕
著者等紹介
鏡リュウジ[カガミリュウジ]
1968年京都府生まれ。心理占星術研究家、翻訳家、英国占星術協会会員。国際基督教大学卒、同大学院修士課程修了。平安女学院大学客員教授。執筆活動をはじめ、雑誌、テレビ、ラジオなど幅広いメディアで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
5
キャンベルが縦横無尽に神話を用いてさまざまいろいろを語ってみせた口ぶりを思わせる、鏡氏の神話心理エッセイ。結局のところ、科学だって文芸だって、現実生活だって、考えるをさせる現場であればいいのだ。神話で考えた鏡リュウジの思考が、単にジャンルの中に収まっているわけではなく、飛び火し、花火しているように、2021/04/19
じゅにスラ
3
役に立たないけど意味のあるものの魅力が詰まった本でした。2009/05/25
ジュリ
2
鏡リュウジさんは、いろいろな本を読んでいて、よく勉強をしているのだなと思った。鏡リュウジさんがどんな人なのかちょっとみえて、そこが面白かった。2023/02/03
しょ~や
2
神話をただ紹介する本ではないためか、これまで知らなかった話と神話を絡めた内容が読めて非常に面白かった。2010/09/22
akane
2
さらさらした文体のエッセイ。こういう、役には立たないけど心の深部が潤うお話はいい。2010/08/31