文春文庫
壮心の夢

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  • サイズ 文庫判/ページ数 493p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167753429
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

天下を統一した秀吉の許に、それぞれ胸に野望を抱いた者たちが群れ集まってきた。摂津の主となり、信長の部将として活躍した荒木村重の晩年の姿を描く「うずくまる」や、琉球征服を夢み、秀吉から琉球守の名を賜わった亀井茲矩の見果てぬ夢を綴った「おらんだ櫓」など、十四人の男たちを活写した歴史短篇集。

著者等紹介

火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務をへて、88年『花月秘拳行』で作家デビュー。『全宗』が話題作になるなど、時代小説の旗手として活躍。2007年『天地人』で第13回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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i-miya

45
2013.06.21(初読、初著者)火坂雅志著。 2013.06.18 (カバー) 天下統一成し遂げた秀吉、その許、それぞれの野望もつ者の群れ、集まる。 (1)摂津の乱、信長の武将として活躍、荒木村重の晩年、『うづくまる』、(2)『オランダ櫓』、(3)は、秀吉からその名を賜った琉球征服を夢見た亀井これ矩、など。 十四人の男。 (火坂雅志(ひさかまさし)) 1956生まれ、早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務ののちデビュー。 2013/06/21

i-miya

40
2013.07.07(つづき)火坂雅志著。 2013.07.07 惺窩は、京に上った。 京には、叔父の寿泉がいる。 寿泉は臨済禅の古刹、相国寺普広院の住持であった。 惺窩は還俗もせず、弟の為将に家を継がせ、自分は学問に専念した。 相国寺はもとより、京都五山にも名が響く。 赤松広通殿はどうしているか。 仏教ではだめだ。 見つけ出した儒教、唐の国で生まれた。 “仁”を基本とする政治思想である。 春秋戦国時代、孔子によって始められた。 2013/07/07

i-miya

39
2013.07.05(つづき)火坂雅志著。 2013.07.04 ◎桃源。 赤松弥三郎広通-16歳の若者。 藤原惺窩、17歳、惺窩。 天正五年、近世儒学の祖、門下に林羅山をはじめとする俊秀。 播磨国三木郡細川荘の生まれ。 竜野郊外の禅寺景雲寺に入り、つい先生髪を剃り得度、法名、宗舜。 師の東明和尚が引き合わせた広通。 竜野城を追われた悲劇の若殿。 鼻祖、赤松円心以来続く山陽筋の名門。 定家の子孫、藤原惺窩。 2013/07/05

藤枝梅安

38
私がこの作家の小説に初めて接したのは2005年、「虎の城」だった。「壮心の夢」は99年に出版された短編集。秀吉の時代に生きた14人を採り上げ、「利」をとるか「義」を取るかを選んでいく過程を描いている。ただ、当時のこれらの侍たちに果たして「義」という理念があったかは今となってはわからない。現在残されている史料から、作家たちは現代人に伝えたいことを取り出し、それぞれの方法で肉付けして小説にしている。この短編集はこの作家の方法論の原点であろう。15年後に読んで、それが解った。2014/01/07

i-miya

36
2013.06.27(つづき)火坂雅志著。  2013.06.25  小鶴、あっと驚く、荒木村重。  摂津の小豪族として生まれる。 摂津一国、切り取る。  38万石の城主。  叩き上げの戦国大名。  上洛、信長に従う。  いっとき信長に従う。  天正六年、突如反旗。  2013/06/27

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