文春文庫<br> 空ばかり見ていた

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文春文庫
空ばかり見ていた

  • 吉田 篤弘【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 文藝春秋(2009/01発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167753290
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

小さな町で小さな床屋を営むホクトはあるとき、吸い込まれそうなくらい美しい空を見上げて、決意する。「私はもっともっとたくさんの人の髪を切ってみたい」。そして、彼は鋏ひとつだけを鞄におさめ、好きなときに、好きな場所で、好きな人の髪を切る、自由気ままなあてのない旅に出た…。流浪の床屋をめぐる12のものがたり。

著者等紹介

吉田篤弘[ヨシダアツヒロ]
1962年、東京生まれ。小説を執筆するかたわら、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作および装丁の仕事を続けている。2001年、講談社出版文化賞・ブックデザイン賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

159
あなたが空を見上げるときは、どんなときですか?哀しみをこらえるとき、気持ちを上向きにしたいとき、それとも無意識だったりしますか?そのときどきで、空を見ることはあると思います。では、空ばかり見ていたというのはどういう状態なんでしょうね。家も、お店も持たず、さすらいのジプシーのように世界各国を行き来する美容師のトキワ。あるときは日本で、あるときは世界の果てで、またあるときは架空の世界で…。空ばかり見ていたトキワと、彼の周りの人々が織りなす、奇妙で、優しくて、ちょっぴり哀しい物語を見てみませんか?2015/09/27

KAZOO

147
吉田さんの何とも言えない連作短編集です。最初は語り手が床屋のホクトさんというところへ出かけてその人物について父親と話したりしていますが、その後はホクトさんが旅に出て様々なところで、気に入った人などの髪を切りながらの物語ということになってきます。どちらかというと吉田ワールドどの空想的な感じが印象に残りました。2024/09/07

ユメ

105
扉を捲り、目次に並ぶ12の章題を眺める。その短く美しい言葉たちがどんな物語を内包しているのか想像を巡らすだけで、心が少し満たされてくる。お話も含めお気に入りなのは、「彼女の冬の読書」「星はみな流れてしまった」「ローストチキン・ダイアリー」。どの物語を取ってみても、他の物語は「ここではないどこか遠く」の出来事なのに、唯一流浪の床屋・ホクトだけが本全体を渡り歩いていて、そのゆるやかな繋がり方が吉田さんらしい。この本が持つ空気感は、紛れもなく冬のものだ。寂寥感を抱かされるのに、不思議と心が洗われたような読後感。2015/02/23

きりこ

89
クラフトエヴィング商會物は大分読みましたが、吉田篤弘さん個人の作品は初めて。不思議な世界観のある連作短編集でした。気ままに旅をしながら道具一つで出来る仕事って床屋さん以外にあるのかな?星はみな流れてしまった・海の床屋がしみじみとする話でよかったです。マアトや鋏はクラフトエヴィング商會の「星を賣る店」の棚卸し商品で観た事を思い出しました。 面白かったのはローストチキンダイアリー。今年はクリスマスアドベントカレンダーを手に入れて楽しみたいなあと思いました。 2014/10/11

ハイランド

88
パリでパントマイムの修行をした男が、父の床屋を継いでいたが、突然放浪の旅に出る。放浪の床屋ホクトをめぐる12編。あり得ないような状況を読者は納得させられ、何処か不思議な小説世界に引きずり込まれる。やがてホクトの放浪は日本を出て世界へ、そして時代も超えて旅は続く。話も関連性がなさそうでありそうな、著者得意の連作スタイルである。12編皆良い感じだが特に「ローストチキン・ダイアリー」と「永き水曜日の休息」が好きかな。夜空を動かぬはずの北斗星を、放浪の床屋の名とする辺り、著者の凄まじいセンスを感じる一冊である。2014/09/30

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