内容説明
緑川有里は、モデル事務所を経営する横溝と知り合い、関係を持つ。すべてを手に入れて人生に飽いたような横溝に、有里は深い憐れみを感じて縛られていく。「他の男とセックスして、おれに報告してくれよ」―横溝の屈折した要求に、有里は身近な男と次々に肉体を重ねる。帰るべき場所を失って哀しく迷走する愛を描き出す秀作。
著者等紹介
甘糟りり子[アマカスリリコ]
1964年横浜生まれ。玉川大学文学部卒。アパレル・メーカー勤務後、著述業に。先端ファッション、グルメ、クルマなどの最新情報を盛り込み、都市風俗を鮮やかに描く小説、エッセイで注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あかは
38
こういう恋愛……恋愛とは呼べないか、特殊な関係は若いうちしかできないだろうな。割りきれれば、の話だけれど。私は好きじゃないかな。小説として暇潰しに読むくらいならいいかも。2017/01/04
Yoko Oishi
4
バブルの香りがプンプンで、ファッション描写がびっくりするくらい刺さらなくて逆に面白かった。ここまで共感0なのもすごい。2017/06/14
スリカータ
3
後半は斜め読み。やたらとラグジュアリーだが、何も残らず。誰一人共感を得る人物もいない。2013/10/30
まめはち
3
読んだとはいえないかもしれないけど、備忘録として。 主人公のライフスタイルから作者はバブルを謳歌したのかなと推察。あの時代で読むならいいけど、今読むのは・・・肌にあわなかったです。2013/04/17
moo
2
高まって高まって、ああ、もういいや、やめようって、女独特なのかな。2018/12/18