文春文庫
金融無極化時代を乗り切れ!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 182p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167747039
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C0195

出版社内容情報

リーマン・ショック以降の金融不安は、愚かなる動物=人間の性が起こした事件である。人間の深淵を見つめ、危機に立ち向かえ。

内容説明

サブプライム問題に端を発した未曾有の国際金融危機はなぜ起こったのか。日本がナンバーワン借金大国に落ちた理由は?リーマン・ショックからオバマ就任演説までの4カ月間に噴出した世界情勢の問題点を、地方分権をめぐって日々官僚と戦う真のリーダーが縦横無尽に解き明かす。日本のとるべき進路の答えが、ここにある。

目次

第1章 我等「愚かなる動物」が起こした国際金融危機(金融危機の淵源はニクソン・ショックにある;「腐った肉の混じつたコロッケ」が世界中にばら撒かれた;「根拠なき熱狂」が弾け飛んだ ほか)
第2章 日本は借金大国から脱却せねばならない(ナンバーワン借金大国・日本;パッチワーク的改革で終わらせるな!;官僚組織は独占企業体である ほか)
第3章 何度でも繰り返す。日本には「人と技術」しかない(「食い逃げ世代」と言われないために;二十一世紀は若者の時代だ!;「心の鎖国化」が起きている ほか)

著者等紹介

丹羽宇一郎[ニワウイチロウ]
1939年、名古屋市生まれ。名古屋大学法学部卒。62年、伊藤忠商事に入社、一貫して食料畑を歩む。68年から9年間のアメリカ駐在などを経て、98年に社長就任、99年に約4000億円の不良資産を一括処理しながらも、翌2000年度決算では同社史上最高益(当時)を計上し、世間を瞠目させた。「社長任期6年」の公約どおり、04年から会長に退き、10年から相談役となった。経済財政諮問会議民間議員(06年10月から2年間)、地方分権改革推進委員会委員長(07年4月から3年間)などの政府関係の役職のほか、国連WFP協会(NPO)会長も務めるなど幅広い分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

glaciers courtesy

1
格差に対する考え方とか議論の余地がありそうなところはもちろんあるのだけど、ほとんど正論と言われる内容。だけどこの正論がなかなか通用しないという話なんだな。著者は地方分権改革推進委員会の委員長もしているのだが、そこで紹介されるエピソードが笑える。霞が関のお役人たちは(同じ公園に国と地方がそれぞれ木を植えるムダを指摘されて)「国で木を植えるのと。地方で木を植えるのでは育ち方が違う」などと言うのだと。この国の官僚が省益しか考えないのは政治家が選挙のことしか考えないからで、そんな政治家を選び続ける我々が悪いのだ。2010/08/24

やしこ

0
元伊藤忠社長の本。 今までの右肩上がりの時代が異例だっただけで日本が変わらなければこれから未来はない、と。オバマさんが当選した時に書かれた本なのですが、そから日本は何が変わったのか。女性の活躍も若者の支援も目覚ましく発展したものはなく、この8年間が無為にすぎてしまったのかなぁと思うと、やはり日本の未来は明るくないな…と悲しい気持ちになりました。2017/12/17

うたまる

0
経済学、社会学の教科書を読んだ気分。語られている内容は全くの正論。しかし、いつも通り具体的な処方箋がない。「官僚は省益でなく国益の視点で」「中間層の復興」「環境を守ろう」など、スローガンではなく実行が欲しいのだ。ただし、著者に評論家や学者と同じような当事者意識の欠如は感じなかった。冷静に語りながらも、官僚に対して相当怒りを感じているらしいことが伝わる一文……「いくら人間には動物の血が流れていると言っても、もう少し教養というものがあってもいいのではないか」2012/03/18

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