出版社内容情報
みんな1人で、1匹だけど、宇宙は沢山の不思議と沢山の希望に満ちている──『STAR EGG』につづく玉子と愛犬ジュペリの冒険。
内容説明
ミカンの星、ブルーベリィの星、ナスの星、ヒョウタンカボチャの星…。今回の玉子さんと愛犬ジュペリの旅は野菜と果物の星たち。ごく身近な存在のはずが彼女たちに遭遇したとたん、自由で不可思議な姿をあらわしはじめます。大人が世界にはめてしまった軛を軽々と解き放ってくれる素敵な宇宙旅行。大好評の絵本第二弾です。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年生まれ。作家、工学博士。某国立大学工学部建築学科助教授の傍ら、1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、小説家としてデビュー。小説のほかにも、エッセィや趣味の本など、多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akira
29
シリーズ第2段。 そうか、だからSALADなのか。ファンタジーな絵本ながら、ひとつの本質を追求する一冊。 自分が小さくなって、野菜や果物を眺める。そんなSFやアニメはよくあるが、大人になってから触れる機会は少ない。そもそも、小さくならなくても、それらを観察することは可能なのだ。そういった好奇心は、薄い方かも。 観察。学校では嫌々やってた気がするけど、大事だ。観察から導き出す、共通点と本質。でも、大切なものほど、なかなか見えない。 「ひとつになることを、生まれるというみたいです。」2013/09/17
じょんじょん
26
『星の玉子さま』第一話を借りずに第二話を先に借りてしまいました。(図書館本)作者は工学博士で、そして『すべてはFになる』の作者でもあるんですね。そして、この絵も作者が。すごすぎます。「ひとつになることを生まれるという」「1つと数えることで、別物だ、と無理に考えようとしている」非常に哲学的です。子供にも大人にも、そしていろいろな角度からも読める。こんな不思議で、こんな深い作品は手もとにおいて何度も何度も読み返したいですね。第一話もさっそく読まなくては。2017/05/26
coco夏ko10角
23
星の玉子さま第2弾。今回のイラストも可愛いし素敵。物語のつながりかたがとてもよかった。2016/02/09
いずむ
21
内向きに広がる想像の中で見つけたせかい。極小のせかいに棲む∞。ハッとして、グッときて、スッとする。伝わるかな。伝わって欲しい。けれど、伝わらなくてもいいんだ。この思いは、ボクが”自由に進んだみちの先でみつけたもの”だから。ボクらはみんな”ひとり”。自分の足でたって、あるく。そのみちは、自分だけのもの。自分が選んだもの。そう。自分で選びたくて、自分だけのものにしたくて、ボクらは自分の足を手に入れたんだ。だから、ひとりはサミシイコトなんかじゃなくて、自由のあかしなんだ。さぁ、この自由で、次はどこを目指そうか。2012/08/25
yuki
19
すぐに読めるものを探していて、森先生の棚で発見!絵本なんていつぶりだろう。小さい頃は何も考えずに読めたのに、なんだか読む前から構えてしまって、大人になるってこういうことなのかな?と、さみしくなった(笑)大学で児童文学の授業をとってから、絵本に対する見方が変わったけれど、この「星の玉子さま2」もメッセージ性があってなかなか面白い。大人が読むと難しく考えがちだけれど、子どもが読んだらきっと純粋に宇宙に対する好奇心でいっぱいになるんだろうなぁ。まわりに小さい子がいないので、反応を見られないのが残念。。2013/06/17
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