文春文庫<br> ここがおかしい日本の社会保障

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文春文庫
ここがおかしい日本の社会保障

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167736033
  • NDC分類 364.021
  • Cコード C0195

出版社内容情報

生活保護給付金より低い「最低賃金」から親の年金で暮らす「パラサイト・中高年」問題まで、社会保障の矛盾と再建への道筋を論じる!

内容説明

生活保護給付金よりも低い「最低賃金」から年金負担の不公平まで、ワーキングプア時代における社会保障制度の問題点をえぐりだす。親の年金で暮らす「パラサイト・中高年」や高学歴ワーキングプアの増大、高齢者層の生活格差に歯止めをかけるために何ができるのだろうか。セーフティネット再構築へ向けた瞠目の書。

目次

第1部 ここがおかしい社会保障(生活保護給付より低い最低賃金額―最低賃金の意味変化;壮年・親同居未婚者の今後―親による社会保障の限界;高学歴ワーキングプア―勉強が報われないという現実;年金保険料を払う専業主婦―年金負担の不公平;遺族年金を利用して一生楽に暮らす方法―遺族年金の矛盾 ほか)
第2部 社会保障制度の構造改革(ワーキングプア出現の意味―社会保障・福祉制度の前提の崩壊;ワーキングプア増大の原因と意味;ライフコースの不確実化;社会保障・福祉制度の構造転換を目指して)

著者等紹介

山田昌弘[ヤマダマサヒロ]
1957年、東京都生まれ。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学、感情社会学。東京都児童福祉審議会委員、内閣府男女共同参画会議民間議員などを歴任。「パラサイト・シングル」「格差社会」という言葉を浸透させたことでも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 旧柏バカ一代

3
年々値上がりしてる社会保障費。それは高度成長期の日本をモデルにしたトンチンカンな制度だった…そのモデルケースから外れたら殆ど機能しない?値上がりだけしてサービスは見当違いとかマジで勘弁してくれよ。2019/01/07

bittersweet symphony

1
山田昌弘(1957-)さんは、中央大学文学部教授の社会学者、専門は家族社会学・感情社会学ならびにジェンダー論、パラサイト・シングルなどのタームの生みの親として知られていますね。本書は専門分野から若干離れて、日本の社会保障制度がいかに制度疲労を起こしているか、を家族概念の多様化に対応できていない事を軸に検証していくもの。当然と言えば当然ですが“ここがおかしい”、ではなく“どこもおかしい”というのが読了後の印象。2013/07/22

としくん

1
【P.10】進まぬ幼保一元化 【P.80】既得権がある所で競争が起これば、親のコネや学閥に選抜基準が移行 【P.93】第三号被保険者制度は専業主婦優遇ではなく、男性正社員優遇、非正規冷遇 【P.107】30歳を過ぎたら再就職や再婚が期待できないから国が一生面倒を見る➡︎遺族年金 【P.125】納付した年金を個人勘定でプール➡︎北欧諸国 【P.145】男性の育児休業は、フルタイム正社員で高収入の妻と結婚した男性の特権 【P.155】扶養控除で軽減されるほど納税額が無い、低収入の子育て世帯には厳しい所得再分配2016/12/17

さくらもち

1
ただただ勉強になりました。2013/02/10

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