内容説明
西安の日本人狩り、尖閣諸島への不法上陸、そしてサッカー・アジアカップの暴動。相次いで起きた中国の反日運動は、2005年4月の反日デモで頂点に達する。過激な運動を煽ったのは一体誰なのか?中国共産党か、民間の反日活動家か、それとも―。徹底した現地取材で、台頭する中国のナショナリズムの核心に迫った意欲作。
目次
第1章 膨張する反日エネルギー
第2章 西安の日本人狩り
第3章 反日運動の「七勇士」
第4章 迷走する香港
第5章 靖国神社参拝の是非
第6章 中国人を味方にできない日本企業
著者等紹介
富坂聰[トミサカサトシ]
1964年、愛知県生まれ。北京大学中文系に留学後、週刊誌記者を経て作家活動に入る。『龍の伝人たち』(小学館)で小学館ノンフィクション大賞優秀作を受賞。豊富な人脈を活かした中国のインサイドリポートを発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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bittersweet symphony
1
著者は春にたまたま手に取った「クーリエ・ジャパン」なる雑誌にでていた中国メディアの連載記事が非常に的確だったので名前を記憶していた中国を専門とするジャーナリストの方です。経済的に切っても切れない状況になってしまった日中間で、中国の民間は経済を含めた内政問題の一局面としての反日的スタンスがあり、それに対して中国古来からの易姓革命につながるような動きがあるのを恐れる政府がそれを日本との外交の場でも処理しようとすると言うのが基本的な流れ。2008/10/06
yamatenodolphine
0
http://84225797.at.webry.info/200808/article_10.html