文春文庫
サラン・故郷忘じたく候

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167717858
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

雑誌発表時に「中島敦を彷彿させつつ、より野太い才能の出現を私は思った」(関川夏央氏 朝日新聞文芸時評より)と絶賛された「故郷忘じたく候」。山田風太郎へのオマージュともいえる「サラン哀しみを越えて」など、日本と朝鮮半島との関わりをかつてない斬新な切り口で描いた6つの短篇を収録。

著者等紹介

荒山徹[アラヤマトオル]
昭和36年富山県生まれ。上智大学卒業後、新聞社・出版社勤務を経て韓国に留学。朝鮮半島の歴史・文化を学ぶ。平成11年、『高麗秘帖』でデビュー。日本と朝鮮の交流史に新たな光を当て、書評家諸氏から絶賛を浴びる。いま最も注目を集める時代小説作家の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tellme0112

8
おもしろかったー!司馬遼太郎の本当にそうでしたかねえ?的な話。しかも現代日本に刺さる、刺さる。パワハラ蔓延、技術者への尊厳がない…まさに、今じゃん!最低賃金割る工賃しかもらえないとか。この作家面白い。歴史物はもともと読むつもりなかったのに、最下層の人間を描くとか、すごく面白かった。2018/10/14

yamakujira

5
秀吉の朝鮮出兵に運命を狂わされた人々をえがく6編の短編集。「耳塚賦」では朝鮮の武将に嫁いだ日本人妻の悲運に、「何処か是れ他郷」で朝鮮に味方した日本人武将の苛立ちに、侵略の非を見ながらも、「巾車録」では因果応報を感じる。さらに「故郷忘じたく候」「匠の風、翔ける」「サラン 哀しみを越えて」で特権階級が民衆を虐げる朝鮮の圧政を知ると、解放軍となり得た朝鮮出兵の無定見が惜しまれるけれど、朝鮮出兵を正当化する嫌韓小説ではない。李氏朝鮮の階級社会を、階層分化が進む現代日本に重ねるのは大げさだろうか。 (★★★☆☆)2019/11/19

ホレイシア

4
やっぱり荒山氏はいいわー、抑制の効いた文章がかえって彼の情熱を伝えてくる。韓流にはまったく興味がわかなかったが、さしずめ私版朝流とでもいいますか。だったらもっと読めよって、105円ゲットをねらってるもので、なかなか。2010/03/13

goldius

3
山田風太郎の「魔界転生」の前日譚があるぜよ!2008/10/19

ソルト佐藤

2
骨太な時代小説。とくにラスト前の工匠の話は熱い!!だが、ラストの話で余韻を台無しにする(笑 これが荒山徹なのかー!解説は電波なので気にしないが吉。2008/08/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/466057
  • ご注意事項

最近チェックした商品