文春文庫
団塊世代の戦後史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167717360
  • NDC分類 361.64
  • Cコード C0195

内容説明

団塊世代を理解せずして、日本の戦後史も未来も語れない。既成の嘘臭い団塊世代論を打破すべく、圧倒的影響力をもった異民族を分析。数字のマジックを読み解き、保守性と革新性の二面性を浮き彫りに。下流社会もフリーターも友達夫婦も全てはここから始まった。誰が読んでも妙に懐かしい団塊世代本の決定版。

目次

プロローグ 団塊世代とは何か?(大きな社会的影響力を持つ世代;保守性と革新性を併せ持った世代 ほか)
第1部 消費する若者(古い日本から生まれた自分へのやり場のない不満;もはや戦後ではない ほか)
第2部 ニューファミリーの光と影(「結婚しようよ」―吉田拓郎の「転向」;巨大市場化した結婚 ほか)
第3部 マイホーム主義の末路(私生活主義が生んだその日暮らしの若者;自由尊重という名の放ったらかしがフリーターを生んだ ほか)
第4部 存在理由が問われる定年後(夫婦の意識の差が大きい世代;これからも収入のある仕事がしたい ほか)
エピローグ これから彼らがなすべきこと(団塊世代にしらけた私の世代;移民としての団塊世代 ほか)

著者等紹介

三浦展[ミウラアツシ]
1958年生まれ。消費社会研究家、マーケティング・アナリスト。一橋大学社会学部卒業。(株)パルコ入社。マーケティング情報誌「アクロス」編集長を経て三菱総合研究所入社。99年、消費・都市・文化研究シンクタンク「カルチャースタディーズ研究所」設立。社会学、家族論、青少年論、都市計画論など各方面から注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たぬ

15
☆3 多数のデータも手伝って最初のほうは興味深く読めていたが半分を過ぎたあたりからほとんど惰性読みに…。これ自分が団塊だったりごくごく身近にここで述べられている「まんま」な団塊がいたりすれば最後まで面白く読めたんだろうな。58頁の「青年の生活目標」は戦前と戦後で大きく異なるのが面白いね。2021/12/10

loro

2
同年代が大量にいる時代というのは、物が無くても多少不便でも多くの機会に溢れて、それなりに楽しかったのではないかと思った。 時代は違くても、人はそれほど変わってないってのが黒歴史。 社会に出たら氷河期だったみたいな世代から見ると、ムカムカしてくる。2014/05/24

1_k

2
団塊世代に関する意識調査と分析。連中が青年期のものから定年を迎える現在のものまで意識の変遷をたどっている点がなかなか面白い。いつものごとく、作者の主観が出すぎるきらいはあるが、短い章立ての本書のスタイルには却って合っており、エッセイ的な読みやすい仕上がりになっている。われわれの世代からすると抑圧的で糞気に食わない団塊も、若い頃は「働きたくないでござる」と思っていた事実には胸が熱くなる。人間って、世代が違っても根っこに部分では変わらず、時代や環境に影響されて生きるようだ。2011/09/04

なん

1
団塊世代とは「量が質に転化」「既成事実化」し、大きな社会的影響力を持つ世代。バブルに踊っては勝ち逃げ切った、上からも下からも疎まれた世代。「自分たちの雇用を守るために若年雇用を抑制し、子供に仕事の意味を教えなかった」世代などと容赦がない筆致に、時折見え隠れする筆者の私怨も感じられたりもしたが、一面の真理ではあるので、それはそれで面白かった。2024/03/16

tetekoguma

1
三浦展さんによる団塊世代論。新人類と呼ばれた新規性と戦前世代を継承する古さが同居する団塊世代を独自の視点で読み解いています。集団就職をして多くの人が都市に出てきた世代ですね。独身時代は3畳から4畳半が当たり前(住み込みも多かった)人たちにとって団地は憧れだったんですね。わずか数十年の間に日本も大きく変わり、よく言われるように豊かになったということを改めて実感します。なお、いわゆる団塊ジュニアと実際の団塊世代の子供世代とは少しギャップがあるようです。2022/05/17

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