文春文庫plus<br> キミは珍獣(ゲダモノ)と暮らせるか?

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文春文庫plus
キミは珍獣(ゲダモノ)と暮らせるか?

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167713195
  • NDC分類 645.9
  • Cコード C0195

内容説明

フェネック、サル、スカンク、ハリネズミ、アリクイ…。ヒトはなぜ犬や猫に飽き足らず、珍獣を飼おうとするのか。伝説の珍獣ショップ「動物堂」店主としてあまたの珍獣を扱い、自らも飼ってきた著者による類のない珍獣選び・育成指南の書。独自の動物観、ペット観に裏打ちされた金言の数々は、読む者に「動物を飼うとは?」と改めて自問させずにおかない。

目次

第1章 レクチャー珍獣初心者のあなたへ(珍獣とは何か(珍獣と苦楽をともにしないか)
動物を買うとは?(その動物は「商品」か「自然物」か?)
動物の選び方(必殺技を伝授する))
第2章 動物の飼い方(齧歯目とウサギ目(あなどれないカリガリ軍団)
サルの仲間「霊長目」(サルはボンボン生まれない)
食肉目
有袋目(カンガルーたちの驚くべき事実)
食虫目・その他)
第3章 畜生とケダモノの日々(店の名前は動物堂;ドングリとチャコちゃん;台湾からのFAX;擬人化のすすめ;エコロジーって何?;僕らのダッチライフ)

著者等紹介

飴屋法水[アメヤノリミズ]
1961年、山梨県生まれ。神奈川県育ち。高校卒業後、17歳より、主に演劇と美術の分野での活動を始め、「ヒトという珍獣」をテーマとした数々の作品を発表。95年、突然、動物商となり、珍獣ショップ「動物堂」を開店するも、2003年閉店。06年、1児を設ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Saku

6
飴屋法水と言えば、自分のなかでは伝説の劇団、東京グランギニョルで血飛沫にまみれて微笑む美少年なのだが、この本で初めて文章を読んですごくユーモアのある人だなあと思った。第一章で、珍獣を飼うときの心構えとか選び方がレクチャーされているんだけれど、これって人間のパートナーと生活する時にも通じるんではなかろうか?っていうかこれを意識していれば人間のパートナーともうまくやっていける。2014/05/22

浅野月

4
飴屋さん本だけど珍獣の飼い方という不思議な本。動物を買うのは動物好きだけ、女を買うのは女好きだけ、生物(自然)を商品にすることの得体の知れない違和感とか、自然は多様性であり、商品のように均一に扱われることへの本能的な恐れの話はやはり面白い。自分の性分を知り、それに合った動物が、ただただ生きてることに愛情を持てるか。人間も同じかな? ダッチライフの中で。自分が勝手に抱いた幻想の尻ぬぐいは自分でしましょう。飴屋さんに、衝動を煮詰めるとか言われるとドキッとする。2014/06/02

Miho Haruke

2
図書館の除籍本。なぜこんな重要な本を除籍にするのだ。あっという間に読んだ、この先何度も読むだろう。本を読んで泣いたのは『焼身』(高木俊朗)以来だ。自分には宗教心はないけれども、ペットから動物へ、そして擬人化へ。この命がけの飛躍を多くの人に知ってほしい。2015/09/04

みずのり

2
作者が変わった生き物を多く飼育した経験から面白いエピソードを語るような本かと思えば、それだけに留まらなかった。珍獣と呼ばれる生き物は何故珍獣か、その理由を知ったうえで飼いたいならどういう基準で選ぶべきか、そして各動物の飼育方法…と正に指南書なのだ。その上で、動物を動物たらしめる「人工物ではない」という視点から我々が生きるということを問いかけてくれる。哲学的かも。それを踏まえて作者がたどりついたであろう文庫版のあとがきがとてもいい。それだけでも読んでほしい。2015/08/16

しいら

2
なかなかに哲学的。一度買ったペットをショップに返品する人がいるとは思わなかった。ペットってそういうものじゃないでしょう。ただ「手に負えなくなったら自分の手で殺せ」と言えるほどの覚悟もない。動物の命もヒトの命もそんなに変わりはないからなぁ。一度も遭ったことのないヒトより、毎朝餌をやってる雀の方がなんぼか可愛いのは道理でしょう。それにしても、飴屋氏が動物屋さんだったとは存じ上げなかった。2014/09/09

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