内容説明
私の名はロバ山ロバ子。サラブレッドではないけれど、いつかきっといいことがありそうな…恋に憧れ、夢みる普通のOL27歳。家族や職場の仲間の人間模様をシニカルに眺めつつ、でも一生懸命がんばる日々。会議での発言、社員食堂の席、宴会のカラオケの選曲に気を遣い、休み明けの職場へのお土産にも迷うOL人生。じんわり心に響く4コマコミック。
目次
春(普通のOLって呼ばれてます;新入社員がやってきた;習い事を始めよう)
夏(大人のステキな女になりたいの;わたしってキャリアウーマン?;あっというまのお盆休み;自分の意見を言える人)
秋(いつもお母さんがしてくれること;社員旅行はおじさんのため?;男と女、どっちが得なんだろう)
冬(思うことはいろいろある;ささやかなクリスマスプレゼント;しばらくOL続けます)
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年、大阪生まれ。イラストレーター。エッセイ、マンガを手掛ける他に、ふとした日常のつぶやきを五七五にした「つぶやき川柳」でも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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馨
102
私も、前職が営業で転職し今は管理事務なので共感できました。業務は地味で外に出る営業に比べ直接売上に貢献することもあまりなく楽だと(特によその会社の人に)思われがちです。しかし、OLがいないと会社はひとつも回らないことを感じています。同僚に気を遣いながら全部署の内容を把握し問題を未然に防ぎ正常化をはかる、難しくバカでは出来ない仕事です。2016/05/15
パフちゃん@かのん変更
69
古き良き時代のOLですね。ロバ山さんたちは正社員でちゃんとボーナスも出るけれど、おそらく一般職で総合職じゃないから名刺も作らないし出世もしない。残業もない。お茶くみやコピー取りも頼まれる。おそらく結婚したら退社するのが普通のころ。今だったら職場は派遣やら臨時やらいろんな立場の人がいてもっとぎすぎすしてるんじゃないかな。益田ミリさんのマンガは好きです。4コマだけど、コミックエッセイって感じ。2017/05/06
アクビちゃん@新潮部😻
56
OL時代、こんな事あったー! そう!こんな風に思ってたー!(趣味が悪いネクタイを良く奥さんがさせてるなとか)😁あるあるのオンパレードでした。ロバ子さんが、お母さんに話しを聞いてもらってる時に「こんなふうに話を聞いてくれる人がいる今、この時、わたしはきっと幸せなんだろうなー ながい人生の中でも」と感じてたけれど、これに共感!タイトル「OLはえらい」だけれども「お母さんはえらい」と、つくづく思ったわ。私も、お母さんだけど、私以外のお母さん頑張ってて偉いよねー! 私も、ちゃんとお母さんしないとなー💦2022/09/24
mariya926
45
サクっと読めました。OLあるあるです。どっちみち出世できないからなぁという諦めと、でも何か習った方がいいかなぁ??というジレンマが見えました。同期も重要ですよね。私もOLしていた時を思い出しながら読みました。女の本音が見えるので、男の人が読んだらこんなことを考えているんだと思うと思います。2016/08/25
chiseiok
38
ミリさん作品連チャンです。前読の作品もちょっと変わっていたけれど、これもちょっと予想外の中身だった。というか、初出2001年との事、あらら、かなりの初期作品だったのね。何故か主人公が謎のロバOL。他キャラは普通にニンゲンなので、感情移入しづら〜w。ちょっと戸惑いはしたけれど、人それぞれの濃やかな気持ちの揺れをすくい上げて作品に仕上げているところは、昔から変わらないんだなぁと感心。最近の作品の方が全然こなれているけれど、まぁ読めて良かったです(^_^;)。2019/03/31