出版社内容情報
「かわせみ」に逗留する華族夫人は、思いのほか気さくな人柄だが、築地居留地で賭事に興じ千春を心配させる。果たしてその正体は?
内容説明
「かわせみ」に逗留する華族夫人・蝶子は、気さくな人柄だが、常客の鼻つまみ者・銀三の案内により、築地居留地で賭事に興じて、るいの留守を預かる千春を心配させる―。果たして蝶子の正体とは?表題作の「華族夫人の忘れもの」ほか、千春が麻太郎の出生の秘密を知る「西洋宿館の亡霊」など明治のかわせみ第二弾となる全六篇。
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。10年、第46回菊池寛賞を受賞。16年、文化功労者。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こころ
26
『御宿かわせみ』は、四季折々の花や料理がよかったが、『新・御宿かわせみ』では、着物の数々が目に浮かぶような描写。時代・季節が感じられる。2012/04/05
まいさん
12
新・御宿かわせみを読むと麻太郎や源太郎達を通して、幕末から明治へと移り変わる頃の、明治維新を成し遂げた志士達ではない、庶民の暮らしや江戸の町ってこうだったのかと素直に思える。麻太郎の実の父が誰であるかを知った時の源太郎のさりげなさが良かった。2018/07/20
gosuken
11
そっかー、るいは知っていたのかぁ。明治編に馴染んできたかな?でも、東吾がいないのは、寂しい・・・2016/03/19
jima
8
「西洋宿館の亡霊」がよかった。借りていた「かわせみ」全て読み終わった。新シリーズであと一冊出ているのでそのうち貸してもらえるでしょうが。御宿34冊、読本1冊、新御宿2冊。7月14日に一冊目を読み始めて6ヶ月。かわせみの登場人物の皆さん、楽しいひとときを過ごさせてもらえました。ありがと~。2013/01/15
kazu@十五夜読書会
8
御宿かわせみの新シリーズ2作目2012/08/30