出版社内容情報
幕末の戦乱で東吾は行方不明、源三郎も落命するが、花世や麻太郎、源太郎たちは逞しく成長し、激動の時代を確かな足取りで歩きだす。
内容説明
時は移り明治の初年。時代の混乱は、「かわせみ」にも降り懸かっていた。東吾は、戦乱で行方不明、源三郎は凶賊の手にかかり落命、麻生家も源右衛門ら三名が殺害された。だが、麻太郎、花世、源太郎ら次代を背負う若者たちは悲しみを胸に抱えながらも、激動の時代を確かな足取りで歩き出す。大河小説第二部、堂々のスタート。
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志しし戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。平成10年、第46回菊池寛賞を受賞。平成16年、文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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文庫フリーク@灯れ松明の火
35
東吾がいないよ〜。寂しい。『浮かれ黄蝶』から動乱の幕末すっ飛ばして明治。源三郎は殺害されてるは、麻生家は源右衛門・七重・小太郎まで惨殺されてるはでちょっと呆然。源太郎と花世は結ばれるのかな。麻太郎と千春がどうなるかも気にかかる。『天が泣く』あぁ、そんな事件あったな、と思う反面こんな事で麻生家・源さんが・・。東吾戻ってこ〜い。世代交替しても読むっきゃないでしょう。2010/08/11
アルプスの空♪
16
分かっていたはずの子供たちの名前にまずは混乱・・・せっかく”新”になったのだから、事件物のショートというよりは、ずーっと繋がりのある”かわせみのそれぞれの人生模様”を書いてほしかったなぁ~~(#^.^#)2011/08/20
今夜は眠れない
14
久しぶりのかわせみ。懐かしい面々。るいのシーンが少ないのが 淋しい。2017/07/01
そらとやまざくら
13
江戸から明治となって混乱した時代背景が描かれていた。世の中の制度が確立途上で統制がとれていない様子が解る。このような情勢下での捕り物帳。いろいろと問題がありました。2017/07/19
えぐ@灯れ松明の火
13
新世代編スタート!な巻。しかし、いくら世代交代のためとはいえ、退場した方々が重すぎて悲しい。ラストの「天が泣く」は宗太郎の独白を読んでるいと一緒に泣きそうでした。東吾だけはまだ希望を残してありますが、帰ってきてくれるのかな、、、? 作者もお年ですし、鬼平犯科帳みたいに途中で絶筆にならないことを祈ります。2011/10/02