出版社内容情報
さようなら江戸の町、かわせみの心は永遠に──。
江戸の世に別れを告げ、次巻より文明開化の明治に舞台を移す本シリーズ。「かわせみ」最後の江戸情緒を描いた本書はやさしく美しい。
内容説明
麻生家に通う途中で見かけた新内流しの娘の視線に、思惑を量りかねる麻太郎。ある日その娘がひったくりに遭い、その荷物を麻太郎が取り返してやるのだが…。麻太郎、花世、源太郎たちが大活躍する表題作をはじめ八篇を収録。次巻より、文明開化の東京へと舞台を移す人気シリーズ、「江戸のかわせみ」の掉尾を飾る一冊。
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。平成10年、第46回菊池寛賞を受賞。平成16年、文化功労者。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
38
江戸編最後なのですね。幕末感がないのが寂しいですが、その分、市井の人々が際立っているように思いました。明治編でもあたたかい物語が読めるのを楽しみにしています。2022/06/23
真理そら
30
江戸編最終巻。表題作は恋に鈍い麻太郎のモテっぷりが楽しい。そういう女難の相があるところも東吾譲りなのかも。最終話はるいのルーツに関する物語だったけれど、特にるいが好きで読んでいるわけではない私には物足りない最終話だった。巻が進むごとにかわせみの面々が東吾をないがしろにしているように見えてきて、考え込んでしまった。ま、明治編も読むけどね。2019/01/26
rokoroko
11
なるほど、ここで江戸編終わりなのか、なるほど。小太郎,源さんとうたまともお別れか2017/03/28
椿
9
再読。御宿かわせみシリーズ第34作。あっさりと江戸編終了。麻太郎は東吾に似て、男前に成長してるんだなぁ。2015/09/08
gosuken
8
江戸編最終巻だったんですね…気づかないぐらい、あっさりしてました。2015/12/10