文春文庫
伴侶の死

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  • サイズ 文庫判/ページ数 212p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167710040
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

日本人は夫や妻の死をどのように受け止めてきたのか。阪神大震災のあと死に急いだ夫、「再婚していいのよ」と言い遺した妻…月刊『文藝春秋』に寄せられた読者の手記から、平岩弓枝氏が選んだ感動の四十篇。そこには悲しみの底から再び歩き始める人々の姿がある。巻末に、齋藤茂太氏との対談「伴侶の死を迎える心構え」を収録。

目次

添いとげればこそ(平岩弓枝)
お父さん、再婚していいのよ
別れの言葉さえないままに
覚束無い足取りで歩き出す
俺が元気なうちでよかった
過酷な運命が奪い去った命
黄泉路での再会を夢見て
伴侶の死を迎える心構え(齋藤茂太・平岩弓枝)

著者等紹介

平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。平成10年、第46回菊池寛賞を受賞。平成16年、文化功労者。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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団塊シニア

24
平岩弓枝氏が選んだ感動の40編、ある日突然伴侶を失い、衝撃を受け、うろたえながらも悲しみの底から、再び歩き始める人々の姿が感じられる一冊です。2013/05/17

ワッツ

4
矢張り伴侶の死は、想像を絶する悲しみや寂しさ、辛さが伴ふものだ。割と老年に死別してゐる話が多かつたが、いくつだらうと悲しみの大きさに関係はない。それでも皆、長い時間がかかつても少しづつ前を向いて歩いてゐる。しかし立ち直るまで要する時間の膨大なこと。きつとそのまま失意の内に、後を追ふやうに死んだ人や実際に後を追つてしまつた人も多い事だらう。察するにあまりある。巻末の平岩と茂太さんの対談、良いですね。出来れば、伴侶の死別経験者の対談も読んでみたい。2015/08/14

pantyclub

1
伴侶と死別された方の投稿集。著者のコメントが心温まる。著者の優しさや温かさを感じる。最後にある斉藤さんとの対談内容から感じとれる普通の主婦ぽっいところも魅力。自分としては想像ができないけど穴が開いた感じになると思う。話し相手がいないことで孤独を感じるのは分かる気がする。孤独感はかなり辛いと思う。自分としては妻より先に逝きたいと思う。生きるという思いも大切なんだと思う。2023/02/17

maru104

1
2001年刊行 その頃の私が読んでいてもおそらくぴんとこなかっただろう。結婚して今年37年 どちらが先にいくかわからないが40篇の別れを読んで少しは覚悟ができたかなぁ。巻末の斎藤さんとの対談 希望が持てる終わり方でよかった。2019/05/14

こっこ

1
★★★★☆ 伴侶を亡くした方の投稿集。「妻がいなくなって何が一番つらく淋しいかと言えば話す相手がいないことです。たった一言「二〇〇〇年になったね」と言っても長い間夫婦として生きてきた者のみが持つ会話の深さ、響き合いというものがあります。この話し相手がいないということが私にとっては一番つらいことです」「死者老いず 生者老いゆく恨みかな 菊池寛」2018/09/09

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