文春文庫<br> 球形の荒野〈上〉―長篇ミステリー傑作選 (改版)

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文春文庫
球形の荒野〈上〉―長篇ミステリー傑作選 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167697280
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

終戦工作で自分の存在を消した外交官の、娘への絶ちがたい情愛─。帰還した戦争の「亡霊」が暴き出す人間の内面にひそむ悪と闇。

内容説明

芦村節子は旅で訪れた奈良・唐招提寺の芳名帳に、外交官だった叔父・野上顕一郎の筆跡を見た。大戦末期に某中立国で亡くなった野上は独特な筆跡の持ち主で、記された名前こそ違うものの、よもや…?という思いが節子の胸をよぎる。節子の身内は誰も取り合わないが、野上の娘の恋人・添田彰一は、ある疑念をいだくのだった。

著者等紹介

松本清張[マツモトセイチョウ]
1909(明治42)年12月、福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)に生れる。53(昭和28)年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。56年、それまで勤めていた朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。63年「日本の黒い霧」などの業績により第6回日本ジャーナリスト会議賞受賞。67年第1回吉川英治文学賞受賞。70年第18回菊池寛賞、90年朝日賞受賞。「点と線」「波の塔」「日本の黒い霧」「現代官僚論」など多方面にわたる多くの著作がある。92(平成4)年8月死去。98年、北九州市に「松本清張記念館」が開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Book & Travel

55
物語が唐招提寺から始まるのと、戦時中の外交交渉に力を尽くした外交官が絡むミステリーというところが気になって手に取った。初・松本清張、日本のミステリー自体も久し振りだが、読み始めてすぐに引き込まれた。やや強引な展開は古いサスペンスドラマを思わせるようなところもあるが、事件と疑惑が次々に繋がっていく先の見えない早い展開に一気読み。冒頭の薬師寺~唐招提寺や京都・南禅寺など登場人物の行く先々の描写も楽しく、名作家と言われる人の作品は読んでおくものだなあと思った。昭和30年代の雰囲気も良く、下巻も楽しみだ。2018/06/04

i-miya

55
2013.12.14(12/14)(再読)松本清張著。 12/12 (カバー) 芦村節子、旅で訪れた奈良・唐招提寺、芳名帳に外交官だった叔父、野上顕一郎の筆跡。 大戦末期、某中立国で死亡、独特な筆跡、記された名は違うが、よもや? 身内は取り合わない。 野上の娘の恋人、ある疑念。 (松本清張) 1909(M42)、福岡県企救郡板櫃村(北九州市)生まれ。 (本文) 1.芦村、西ノ京で電車を降りる、薬師寺三重塔、8年前と同じ。 夫の亮一、京都まで同行、夫は学会出席。 前回、ここ、解体中だった。 金堂の彫刻。2013/12/14

kawa

35
第二次世界大戦中のヨーロッパ中立国。赴任していた日本人外交官が激務がたたり病死してしまう。戦後、その家族や外交官に関係する人々に降りかかる不穏な出来事。奈良(よく訪ねる先)、信州(我が街)、京都とロード・ノベル的な楽しみを振りまきながら、外交官の死の真相は?様々な疑惑に読み手を上手く巻きながら下巻へ。2024/02/04

matsu04

24
長編推理小説。冒頭の唐招提寺の場面から強く惹きつけられてしまう。物語は、若手新聞記者が殺人事件を追いかけるという言わば古典的なモノではあるが、背後に、敗戦前の日本の謎の外交事情が絡んでいるというのがいかにも松本清張らしい。下巻へ。(再読)2023/01/08

シュラフ

21
松本清張が面白すぎてやめられない・・・こんなに面白いもの・・・どうして今まで読まなかったのだろう・・・なんだか今までの人生を無駄に過ごしてきたようだ・・・というのは少し大げさすぎるか。この『球形の荒野』もまた面白い。サスペンスドラマにぴったりの内容だと思い、ネットで「松本清張 ドラマ」で調べると、あるわあるわ実に多くの作品がドラマ化されている。松本清張こそ”サスペンスドラマの帝王”と呼んでもおかしくはない。数多くの名作を残したこともあるが、松本清張という作家は戦後の日本人に大きな影響を与えた作家なのだ。2015/02/22

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