感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
めだいさる
9
どこまでが作中で本当に起こったことなのかわからない小説。 グラグラふわふわしていて読んでいて面白かった。2025/10/31
どらがあんこ
9
曖昧さの中で散歩をしているような感覚である。それでも畝西の言葉は残っているから不思議である。言葉がよく響き心地が良い。2018/10/08
かみしの
8
60年代は新宿が、80年代は原宿が、90年代は渋谷がカルチャーの中心であった。90年代末、それは池袋に移ったのだろうか。終わらない日常を生きぬくために援助交際をする女子高生。切羽詰まった人間の集まる街、池袋。主人公もまた曖昧さにとらわれて、迷路に迷い込む。バブルが崩壊して閉塞感にみちた90年代末期を描写しているような気がする。テルミンや携帯電話の使い方に、同時代性を感じる。演劇的な手法をもちいた箇所もおおくあって、さすが宮沢章夫といったところ。2017/06/24
スイバギ
5
ずっと積んでいた本を読んだ。この物語の主人公は、目的をなにも果たさない。果たす前から次の、そのまた次の目的へとずらされていき、結局どれも遂行することなく、ただただ池袋の街を裏路地から裏路地へと彷徨っていき、迷い込んでいく。終いには所期の目的の目印でもあった、物語の核となる過去さえ、曖昧になっていく。その有様は、ちょっと人生と似ているなと感じた。「生きているのか、死んでいるのかわからない。その曖昧さに耐えられるか」「歩き方とその速度が重要で、どこに向かっているかなんてどうでもいいことだ」2020/11/05
タキタカンセイ
3
インターネットを素材にした2篇の小説。書かれた当時は最先端の事象や風俗だったものが陽に焼け変色したからこそ視えてくるものがあるような気がする。サイバースペースの曠大な空間を前にして茫然としつつもワクワクしている宮沢さんの姿が目に浮かびます。「草の上のキューブ」は舞台のヒネミシリーズに通じるものが感じられて特に面白かったです。 2026/04/01
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