内容説明
日本語力は全科目・全教科の基礎。一流の作品から得た確かな国語力は、論理的な思考力やコミュニケーション能力をぐんぐん育みます。「国語はスポーツだ!」をモットーに、音読と三色ボールペン方式を駆使して絶大な効果を上げた齋藤メソッドを分かりやすく説明。子どものやる気を引き出すコツがつかめます。
目次
第1章 子どもの「ゴールデン・エイジ」を逃さない(「要約力」~対話力の向上;「要約力」と「コメント力」の関係性 ほか)
第2章 力強い日本語を子どもにぶつける(テキストの選び方;大文学者の作品をおもしろいと感じる大切さ ほか)
第3章 「読み」トレーニングの実践(第一段階「親子読みトレーニング」;「親子読み」のポイント ほか)
第4章 「書き」の基礎を教える(読書感想文は「三色作文」で書く;漢字は猛特訓しかない ほか)
第5章 斎藤メソッド・実況中継(授業風景(1)夏目漱石『夢十夜』
授業のコツ 朗読前の呼吸法と拍手のルール ほか)
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論。NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画・監修も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
5
・子どもの・・・いやいや、大人にだって充分通用しますよ。私も勉強し直します。 ・「国語は体育だ。読書はスポーツだ」「練習(読書)の絶対量は必要」このフレーズは体育会系の人にはズバッとストライクゾーンにきて、分かりやすいなぁ。 ・漱石が読みたくなってきた・・・2016/04/11
Kaz
5
とりあえず量。この考え方には大いに賛成。ただし、齊藤氏のやり方だけで良いのかというと疑問。ただし、齊藤氏も、学校の国語教育を全否定している訳ではないと思われるので、全てを鵜呑みにするのは良くないであろう。要は出し入れの問題なので、氏の考え方を取り入れつつ、自分なりの国語教育というものを確立していくのがベストではないかと思われる。とにかく、子どもの読書量をとやかく言う前に、まずは、大人が沢山の書物に手を出さないと話にならないですね。2012/01/11
ヒッポ
4
こどもには生きる力をつけて欲しい。それはこれまでの自分自身に対する反省でもあり、これからの指針としているところでもある。日本語で生活している以上、日本語力を鍛えることは生きる力につながると信じている。「日本語力は全教科の基礎である」はそういうことを表しているのだと思う。本書では、国語教育では質の高い文章を量こなす必要があり、家庭において不足を補う必要があるという。押し付けではなく、こどもと一緒に楽しみながら、日本語力を鍛えるためのヒントが沢山詰まっている優しい本である。2015/04/22
Nami
4
後半の授業ライブ記録(?)が面白かった。学校で教えるべき内容を考えさせられた。紹介されている本も読んでみたいと思えたし。マンガでもテレビ番組ででも、要約力を付けることの大切さは分かる。2014/01/08
あれたか
3
薄く字も大きいのですぐに読める。子どもにもっと高度な文学をと訴えているのだが、授業風景なんかも載っていて読んでみると、授業する方もこれは楽しいだろうなと感じた。三色ボールペンは普通の公立だと難しいかな。2011/10/25
-
- 電子書籍
- 文豪ストレイドッグス わん!(7) 角…
-
- 電子書籍
- セゾン・ド・エリコ Vol.2 扶桑社…