出版社内容情報
冷めた身体をまっとうに温める青春の言葉。
大都市の中、孤独に弱り果てた身体。静かな怒りを魂に宿せ。半歩踏み出す身振りを技化しろ。若き日の齋藤孝が綴った青春の思惟。
内容説明
「カモン、ユーア・ガイズ!」レッド・ツェッペリンのライブでの魂を震わす呼びかけ。青春の日々に身体に刻んだ一瞬の情景や言葉は、大都市のなか孤独に弱り果てた身体をまっとうに温めてくれる。怒ることを学び、偏愛するものを持ち、闇を共有せよ。斎藤メソッドの原点となる感動と興奮に満ちた思考の軌跡。
目次
「カモン、ユーア・ガイズ!」―四半世紀おくれのツェッペリン体験
サモアのバスは冷えた身体を暖める―傍若無人の構えから、やりとりの構えへ
闇を共有する権利
合言葉は「換骨奪胎」―クリエイティブな関係性への「ずらし」のタクティクス
かったるい身体の過剰なエネルギーの行方―私たちは疲れているのか、それともだるいだけなのか
価値感の時代の到来―観の衰退に抗する技術への持続的意志
ドン・キホーテは、なぜ死んだのか―妙にやわらかな身体と教師の身体
教師の資質としての偏愛=抵抗の構え
スタイル間コミュニケーションの方へ
ビルドゥングの技法としての密封錬金術―自己形成の島宇宙、渦にあえて巻き込まれることと一人きりになること
怒れる市民への成熟
半歩踏み出す身振りの技化―出る杭を打っているのは誰か
著者等紹介
斎藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論。NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画・監修も務める
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