内容説明
やばい「客」を追手の手が届かない闇の先に逃がす―それが「逃がし屋」葛原の仕事だ。「極秘入国した隣国の最重要人物を捕えて逃がせ」。依頼はよりによって警察庁幹部からだった。断れば殺人犯として追われる。大阪に向かった葛原を待ち受けるのは、暗殺を狙う隣国の工作員たち。壮絶なチェイスが始まった。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年3月、名古屋市生まれ。慶応義塾大学法学部中退。79年『感傷の街角』で小説推理新人賞を受賞しデビュー。新しいハードボイルドの書き手として注目を集める。その後、『新宿鮫』(90年。吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞)、『新宿鮫 無間人形』(93年。直木賞)、『心では重すぎる』(2000年。日本冒険小説協会大賞)、『パンドラ・アイランド』(04年。柴田錬三郎賞)など、ベストセラーを次々と書き続けている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Carlos
33
再読。大沢さんさんらしい工作員、公安、ヤクザ達のの絡み。2024/08/17
Dai(ダイ)
30
けっしてつまらないわけではないのだが、あまり物語に入り込めない。こう言った世界感があまり好きではない。それでいて飽きさせずに読ませるのはさすが。登場人物には感情移入出来ない。後半の盛り上がりに期待。2015/04/23
ヨーコ・オクダ
16
何かやらかして追われている人を逃す、プロの逃がし屋・葛原。ある日、彼の真の姿を知っている警察関係者がやってきて、彼とチーム全員の身の保証を条件に、日本に密入国している某国VIPの居場所を5日以内に突き止めるよう依頼してくる。某国VIP側には、関西でナンバーワンの逃がし屋・成滝がついていて、囮を使いながら見事に逃げている。東西プロの逃がし屋対決に、VIPを暗殺しようとする某国工作員の動きが絡みつつ、タイムリミットもどんどん迫ってきて…。ストーリーも盛り上がってきたところで、下巻へ。 2016/10/13
007
14
プロの逃し屋のお話。ハードボイルド。展開が早くて時々ついていけないが流れはわかってきたので面白くなってきた。次巻へ。2014/10/15
りちゃ
7
再読。逃がし屋を生業とする葛原。葛原が率いるチームは関東ではトップ。脅しに近い警察庁からの依頼で大阪へ。追うのは関西一番の逃がし屋、成滝。仕事への誇り、仲間の命。どう、決着をつけるのか。舞台を東京へ移し、下巻へ。2020/05/18
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- 和書
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