内容説明
茨城の旧家に嫁いだ香苗は愛娘・真穂をもうけたが、なぜか義母がその孫娘に苛烈な仕打ちを加える。それに耐えかね、離婚した香苗は大久保に住む実母・時枝のもとに帰るが、やがて真穂の体には痣や瘤が…。東京、茨城、新潟を点と線で結び、「累」の恐怖を織り込んだ明野ホラーの原点ともいえる第7回松本清張賞受賞作。
著者等紹介
明野照葉[アケノテルハ]
東京都生まれ。東京女子大文理学部社会学科卒業。98年「雨女」で第37回オール読物推理小説新人賞を受賞。2000年『輪(RINKAI)廻』(文芸春秋)で第7回松本清張賞を受賞
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