文春文庫
太陽と毒ぐも

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  • サイズ 文庫判/ページ数 299p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167672041
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

もしもあなたの彼女が風呂嫌いだったら?彼が買い物中毒で、家をガラクタで一杯にしてしまったら?度を越した迷信好きだったら…?大好きなのに許せないことがある、太陽の光が雲にさえぎられて届かないように―。恋人たちの平凡な日常に起こる小さなすれちがいや諍いを描いた、キュートな11のラブストーリー。

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年『幸福な遊戯』で第9回海燕新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で第18回野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で第13回坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年第46回産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年第22回路傍の石文学賞を受賞。03年『空中庭園』で第3回婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で第132回直木賞、06年「ロック母」で第32回川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

267
角田さんはもちろんシリアス系もいいんだけど、こっち系も。好きなんだけど、一緒に暮らし始めた彼、彼女のここが許せない、っていう恋愛短編集。ちょっとだらしないダメダメな男女の描写が、一気に読ませます。2017/01/17

毎日パン

73
あとがきで「ハッピーエンドからだらだら続くしあわせな恋人たちの日常」を書いていて「本当につまらないことで私たちは愛する人と諍いを起こし、馬鹿馬鹿しい性癖や習慣が、決定的な亀裂を生むこともある」と作者がでおっしゃってます!そういった話の短編集でした。共感できる話ばかりでした‼︎2021/12/13

ピロ麻呂

58
「記念日好きの女」女子ってみんな好きやよな~「風呂に入らない女」女性らしさは大切~「主食がスナック菓子の女」めっちゃいそう~「無駄な物を買ってくる男」男ってそうなんよ~「57577をつぶやく男」僕のこと?…まじでいそうな男女の短編集でした(^_^)2017/05/15

団塊シニア

58
同棲をテーマにした短編集、価値観なんて人それぞれ、一致させることは難しい、許したり、許せなかったり、いずれも最後はハッピーエンドになるが、筆者のこの世代の女性の濃やかな日常と心理描写は秀逸である。人を好きになるのは理屈ではない、嫌いな部分とどう折り合いをつけていく内容で中味の濃い一冊です。2013/11/06

林 一歩

37
男女間には深い溝があり、それを全て埋めることは不可能だが、各々が浅瀬を探りつつ共生するものだと思っている。結婚も然り、同棲も然り。私は同棲した事はありませんが、多分しなくて正解だったと思ってます。私がそう考える理由が、この短編集にはいっぱい詰まっている。2015/09/29

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