文春文庫<br> 終生ヒトのオスは飼わず

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文春文庫
終生ヒトのオスは飼わず

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167671051
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ヒトのオスには厳しいけれど、犬と猫には惜しみなく愛をそそいだ。ペットと「家族」にまつわる話を集めた心あたたまるエッセイ集。

内容説明

2006年に世を去った著者が愛した毛深い家族たち(猫4、犬3)はいかなる運命をたどったのか。好評エッセイ「ヒトのオスは飼わないの?」の続編と、父母の思い出やプラハで住んだ家、自分で書いた死亡記事などを収録した「終生ヒトのオスは飼わず」を一冊に。

目次

第1部 ヒトのオスは飼わないの?(新しい物語が始まる;醜いアヒルの子;神様の悪戯;末は博士か大臣か;兄いもうと ほか)
第2部 終生ヒトのオスは飼わず(「家」の履歴書;夢を描いて駆け抜けた祖父と父;地下に潜っていた父;キュリー夫人を夢見た母;これも一種の学歴信仰 ほか)

著者等紹介

米原万里[ヨネハラマリ]
1950年生まれ。元ロシア語会議通訳、作家。59~64年、在プラハ・ソビエト学校に学ぶ。東京外国語大学ロシア語学科卒業、東京大学大学院露語露文学修士課程修了。80年設立のロシア語通訳協会の初代事務局長を務め、95~97年、03~06年会長。92年、報道の速報性に貢献したとして、日本女性放送者懇談会賞を受賞した。著書『不実な美女か貞淑な醜女か』(徳間書店、新潮文庫)で読売文学賞、『魔女の1ダース』(読売新聞社、新潮文庫)で講談社エッセイ賞、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川書店、角川文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社、集英社文庫)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2006年5月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

46
前作を読み、その後の毛深い家族たちのことが気になったので続編を読む。米原さんの猫犬奮闘記の続きと後半は著者の両親について語られたエッセイを収録。前作にあとがきがあったので大筋は分かっていたが、改めて詳しい内容を読むとまた様々な出来事があったんだなあと。ソーニャが出産し、その子猫たちの振る舞いが何とも堪らない。犬のゲンへの思いからとった行動は米原さんらしい。エッセイが途中までだったのは残念だが、彼ら彼女らのその後が書かれていたので満足。階段で食事をする猫たちが変わっていく写真と手書きメッセージが良かった。2018/11/16

24
鎌倉に、引っ越しされて。猫や犬と楽しく暮らしている、あまりにも幸せそうだ。週刊文春に連載を最後までされているのが、とても切ない。若くして癌にかかり、希望や絶望が繰り返し書かれいいるエッセイ 、一生よむことが、できないかもしれない。2023/12/18

Tomoichi

22
前半は著者の飼い犬飼い猫のお話。動物嫌いなのでこれ間違ったかなと読み始めるが引き込まれる。愛情に人間も動物もない。後半は著者の人間の家族のお話。彼女が「諸君!」に文章を書いていたのは知らなかった。購読していたのに。。。2018/05/08

ちゃま坊

21
人に言われて読んだエッセイ。前半は保護猫保護犬の話。自分に似た人物が出てくるが私ではない。後半は生い立ちと通訳の仕事に関わること。15年ほど前の本だが、ロシアの専門家らしい。作者存命であれば、今のウクライナ侵攻についても何か語っていただろう。そうか井上ひさしとリンクしている人か。この作家さん奥が深そう。2022/05/01

たまきら

20
敏腕タクシー運転手さんの連絡先が欲しい…。読後の最初の印象ががこれです。犬猫への偏愛にひく方もいらっしゃるでしょうが、自分、周囲にお客さんより猫を優先にしている感があるカフェや(いわずとしれた)、里親へFBIもかくやと思われる捜査を徹底している保護団体があるので「あはははは!」ですよ。長生きされたらさぞや「訃報」通りのこまったばばあになっていただろうに。残念だなあ。2017/03/20

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