内容説明
最北の国境をのぞむ利尻島で、一人の男が変死を遂げた。警察が自殺として処理しようとする中、謎のメッセージと一枚のCDを託された浅見光彦。調査を進めていくうちに、背後に蠢く巨大な謀略が見え隠れする―。光彦と兄・陽一郎の思いは、“国”を動かすのか。戦後、日本人が喪った「覚悟」をテーマに描いた渾身の長篇小説。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
昭和9(1934)年、東京生まれ。コピーライター、テレビCM制作会社経営を経て55年、「死者の木霊」でデビュー。以後、文筆活動に入る。いまや国民的“名探偵”である浅見光彦は第3作目の「後鳥羽伝説殺人事件」で誕生。以来、大変な人気を博し、ファンクラブ“浅見光彦倶楽部”の会員数は1万人にのぼる。著作は浅見光彦シリーズのほか、信濃のコロンボこと竹村警部シリーズなど多数で、平成7年には100冊に達した。軽井沢在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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かのん
11
浅見光彦シリーズ。内田康夫さんの小説で大好きなシリーズです(´˘`*)テーマは、覚悟。登場人物の正義や覚悟が語られています。ストーリーは、重めだけど、強弱があり、すらすらと読むことが出来ました。陽一郎が、割りと頻繁に出てくるのも珍しい(*´艸`)今回は、利尻だった。カルチャーセンターの私もしてみたい(´∀`*)ヶラヶラ 2020/02/29
やっち
7
いただいた本。いつもの浅見光彦シリーズとは何かちょっと違う感じがしました。スケールが大きく読み応えがあり、15年ほど前の作品と知り驚きました。兄の洋一郎が頻繁に登場してきたのもいつもとは違って面白かったです。2015/01/10
がるっち
5
なんだかなぁ。亡国も近い。防衛庁の連中にとって大事なのは、自分の身と自分の目先の利益とは。浅見さんに好印象を持った。2010/10/24
tnyak
4
浅見光彦シリーズを初読み。本作を読んだ率直な感想は、やや消化不良。2023/10/24
たーくん
4
北海道・利尻島が舞台。防衛省がらみの事件。2010/07/23
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