文春文庫<br> 木曜島の夜会 (新装版)

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文春文庫
木曜島の夜会 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167663360
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

オーストラリア北端の木曜島では明治初期から多くの日本人が白蝶貝採取に従事していた。彼らの哀歓と軌跡を辿る表題作ほか3篇。

内容説明

オーストラリア大陸の北端に浮かぶ、木曜島。その海底は、高級ボタンの材料となる白蝶貝の宝庫であった。明治の始めから太平洋戦争前まで、多くの日本人が採取のために雇われた。サメの恐怖、潜水病に耐えつつも異国の海に潜り続けた彼らの哀歓と軌跡から、日本人を描き出した表題作ほか、歴史短編三編収録。

著者等紹介

司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語科卒業。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、「ひとびとの跫音」で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、「街道をゆく“南蛮のみち1”」で日本文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

108
司馬作品としては少し異色の印象がある短編集でした。どの作品も歴史的無名とも言えるような人たちを描いているからかもしれません。歴史に名を残すような人々を描く壮大な歴史物語もいいですが、このように脇を飾った人を描くのもまた、想いが詰まっているような気がします。2016/10/29

NAO

59
司馬遼太郎最後の短編集。「木曜島の夜会」木曜島は、オーストラリアとニューギニア島の間のトレス海峡に位置する小さな島で、かつてボタンの原料としてヨーロッパに高値で輸出されていた白蝶貝を海底に潜って採っていたのは熊野の男たちだった。戦前、貧しい山村の住民が生き残りをかけた出稼ぎ。その過酷さはそのまま日本の貧しさだったのに、そういった過酷な出稼ぎのとはあまり知られていない。だからこそ、作者はそれを書き残こそうと考えたのだろう。「有隣は悪形にて」と「大楽源太郎の生死」は、幕末の長州人2人を主人公とした歴史小説。2024/04/07

Taka

49
短編集。木曜島はオーストラリアにある実際の島の名前。戦前そこに素潜り漁の出稼ぎに行っていた日本人がいたらしい。その他の編は幕末が中心。2019/06/04

AICHAN

47
Kindle本。再読。 オーストラリアの北方に浮かぶ小島“木曜島”。その近海の海底には膨大な数の白蝶貝がいた。昔、貴人のボタンは白蝶貝から作られていた。この貝を獲っていたのは日本人だった。オーストラリアの英国人は白蝶貝の生息を知っていたが、20~40メートルも潜ってそれを獲る英国人はいなかった。ニューギニアの原住民もマライ人も中国人もダメだった。ひとり日本人だけは狂ったように潜って白蝶貝を獲り続けた。金のためもあったが彼らを突き動かしていたのは競争心の激しさのようだった…。2020/11/18

Book & Travel

45
表題作『木曜島の夜会』は、明治から昭和の時代、白蝶貝の採取のため豪州北部の木曜島へ赴いた日本人達を追った中編。熊野古座川と現地で彼らに昔の話を聞きつつ描き出す近代のお伽噺のような歴史物語の場景と、彼らの心情に迫る筆致に引き込まれ、派手さはないが心に残る一編だった。他は幕末の3編。獄中で吉田松陰と出会い、後に松下村塾に招かれた富永有隣の『有隣は悪形にて』が特に印象的。暴虐狡猾な有隣に心酔する松陰の清廉さも凄いが、そんな松陰の真心を踏みにじり「老狡」と怒らせた有隣の悪辣さも凄まじい。その縁で彼の人生が転々と→2020/12/30

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