出版社内容情報
高知・会津若松・鹿児島・大阪・佐賀など12の土地を歴訪し、その風土と人物との関わり合い、歴史との交差部分をつぶさに見なおす。
内容説明
幕末―松陰を筆頭に過激に突っ走った長州。西郷、大久保と大人の智恵を発揮した薩摩。容保を頂点とした会津の滅びの美学。危機の時ほど、その人間の特質が明瞭に現れる時はない。風土と人物との関りあい、その秘密、ひいては日本人の原形質を探るため、日本史上に名を留める各地を歴訪し、司馬史観を駆使して語る歴史紀行。
目次
竜馬と酒と黒潮と―高知
会津人の維新の傷あと―会津若松
近江商人を創った血の秘密―滋賀
体制の中の反骨精神―佐賀
加賀百万石の長いねむり―金沢
“好いても惚れぬ”権力の貸座敷―京都
独立王国薩摩の外交感覚―鹿児島
桃太郎の末裔たちの国―岡山
郷土閥を作らぬ南部気質―盛岡
忘れられた徳川家のふるさと―三河
維新の起爆力・長州の遺恨―萩
政権を亡ぼす宿命の都―大阪
著者等紹介
司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語科卒業。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、「ひとびとの跫音」で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、「街道をゆく“南蛮のみち1”」で日本文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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