内容説明
伊藤博文は、ヨーロッパ近代社会がキリスト教に支えられている事を知り、日本の宗教にはそのような構築性はないと考えて「万世一系ノ天皇」を打ち出した。それは近代日本の苦しみだった。山折哲雄と維新の宗教を語る他、井上ひさし・立花隆・リービ英雄・宮崎駿など7人をゲストに迎え、古今東西の宗教を縦横に眺望する。
目次
日本とは何かということ(山折哲雄)
哲学と宗教の谷間で(橋本峰雄)
国家・宗教・日本人(井上ひさし)
宇宙飛行士と空海(立花隆)
新宿の万葉集(リービ英雄)
宗教の幹(堀田善衞・宮崎駿)
著者等紹介
司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語科卒業。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉本英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、「ひとびとの跫音」で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、「街道をゆく“南蛮のみち1”」で日本文学大賞受賞。62年、「ロシアについて」で読売文学賞受賞。63年、「韃靼疾風録」で大佛次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受章。平成8(1996)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
41
信仰を持っているのと持っていないのでは見方が異なるように思いました。実際のところ何らかの宗教の信仰者は少ないのではないでしょうけれども。2022/05/05
時代
12
司馬さんの対話集8。日本人と宗教の関わりを諸外国と歴史に絡めながらの話を中心に。宗教話は司馬さんのお得意とあって深い。けっこう難しかったよ。でも◯2020/11/19
kichy
11
司馬遼太郎が7名のゲストと日本や海外の宗教について語る対談集。ひと昔前の対談であるが、本当に味わい深く司馬とゲストの対話の声が聞こえてくるようで楽しい。司馬の空海の風景が好きで過去に2回読んだことがあるが、司馬は真宗のような教えとは別に神秘的でロマン的な匂いが漂う密教的なものにも惹かれていたようだ。司馬と同じとは恐れ多くて言えないが、自分にも同じように感ずるところがある。司馬の宗教観がうかがえる書であり、宗教とは何かということを考えさせられる書でもある。2026/06/07
yabuhibi89
9
読みやすくて面白かったです。晩年の司馬さんの 思い出も出てきます。2019/10/14
がんぞ
8
司馬遼先生は亡くなる数年前から、避けていたテレビ対談に言い遺すかのように連続出演してバブル崩壊の愚かさ、日本人の水準低下を嘆いた(腑抜けになり中国韓国と喧嘩できないとは言わなかったが)。宗教学者・山折哲雄との対談は'95年5月阪神大震災、オウム真理教事件のさなか。「幸福な学問(天文学など善良な対象を扱う)と地獄の学問(地震とか予測できない災が対象)に分けられる」というが、宗教学はもちろん《人間の不条理》で後者。軍事も。ヤーヴェは悪魔的存在。ところが、明治維新で国家のアイデンテティの為、天皇と神道が一神教化2013/10/02
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