内容説明
カジノで勝ちつづけることは不可能だ。だが、稼ぎつづけることはできる…著者は25年間世界中のカジノを舞台に稼ぎまくったプロの詐欺師。手口は、ウソのような単純さ。そんな馬鹿な、と思う常識の罠をたくみにつく、映画『スティング』を思わせる痛快な実話です。善良な市民の皆様は決して真似なさらないように。
目次
サバンナ
ラス・ヴェガス
新人研修
ホイール
遠征先で
奥の部屋
ブラックジャック手法
ひらめき
ジョー・クラッソンと先駆者たち
クラッソン・パストポスティング・チーム
ミックスアップ
ボードウォーク
追いつ追われつ
ヨーロッパ遠征
通過儀礼
楽しき、そして悲しき九〇年代(カジノ革命)
ボールズ
パットとチョコレート・チップ・クッキー
フランスのアイルランド人
サバンナの晴れ舞台
ジ・エンド
著者等紹介
マーカス,リチャード[マーカス,リチャード][Marcus,Richard]
1976年、21歳の時ラス・ヴェガスのカジノで無一文になった後、イカサマ師の仲間に加わる。以来アメリカ、ヨーロッパのカジノで活躍(?)、一度も刑務所に行くことなく大金をたくわえて2000年に引退
真崎義博[マサキヨシヒロ]
1947年、東京生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うたまる
1
「さあ行くぞ、相棒。おれをそのカジノへ連れて行ってくれ。今夜はそこでギグがあるんだ。どんなギグか知ってるか?おれさ。おれがギグそのものなんだ」……四半世紀にわたるイカサマで財産を築いた男の回顧録。ディーラーの目の前でチップをすり替えるのも、不正と承知の上でクレームをつけられるのも、著者は”心理戦”と呼ぶがそうではあるまい。これは倫理観の底が抜けてなきゃ決してできないこと。すぐに良心が咎めてしまう日本人には難しいだろうと思ったが、昨今の闇バイトを見るにそうとも言えないようだ。日本人も国際化したということか。2025/03/20
竜
0
カジノに行ったことも無く、本式のルーレットなんかもしたことが無いので、技の凄さがいまいちわからないまま読了。 イカサマ技は、主にコインのすり替え。他の客には丸見えのまま堂々とやるんだけど、なんか美学に欠ける気がするなー。 ちなみにこの本に書いてあること、どこまでが事実なんだろう?2014/04/10
tai65
0
星4.52011/01/02
sfこと古谷俊一
0
世界のカジノでチップのすり替えトリックを用いて荒らし回ったという人物の半生記。一か八かではなく日常業務として繰り返し利用できる手法を磨き上げていくわけで、そのへんがピカレスク物としても特殊かも。主な手段は「重ねてかけたチップを、当たったときに見えない部分を高額のチップにすりかえる」という奇術の手法を活かしたテクニック。2010/05/19
Mmmmh
0
作者がイカサマを生業としてただけあって、非凡な人生で、とても面白い作品だった。
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