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文春文庫
さゆり〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167661847
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

小さな漁師町で育った娘・千代は、昭和のはじめ、9歳で祇園の置屋に売られる。その愛らしさが仇となって先輩芸妓から執拗ないじめを受け、また姉と故郷に逃げようと企てて失敗、たちまち苦境に立たされる。そんなとき、忘れがたい運命の出会いが…。ひとりの芸妓の数奇な一生を描いた全米ベストセラー小説が待望の文庫化。

著者等紹介

ゴールデン,アーサー[ゴールデン,アーサー][Golden,Arthur]
1956年、テネシー州チャタヌガ生れ。ハーヴァード大学卒業後、80年にコロンビア大学で修士号取得。関心はおもに日本の美術史に向けられていたが、いくたびかの日本滞在ののち、作家を志すようになる。88年ボストン大学で修士号を取得した後、10年近くを費やして完成させた『さゆり』が世界的ベストセラーに

小川高義[オガワタカヨシ]
1956(昭和31)年、横浜市生れ。横浜市立大学国際文化学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ann

31
備忘録。大まかな内容しか覚えてない。再読するか。アメリカに渡った芸者さゆり。ノンフィクション。2016/08/27

紅香@新刊購入まで積読消化あと4冊⭐︎

29
『人が生きるというのは水が低いほうへ流れるようなものでして、何かにぶつかって跳ね返らないかぎりは、その方向を変えることもないようです』とても貧しくて貧しくて、生きるために訳も分からず流れてきた場所、祇園。借金を背負わされ、芸妓の道も絶たれ、それでも一縷の望みを掛けて流れる。さゆりの目を介しての芸妓の世界。計算ずくの艶やかさ。以前行った祇園。さゆりが語ることで、見方が変わる。淡い恋を袖に隠して。数奇な運命を背負った小さな肩。足取りを辿る。下巻へ。2016/05/18

たまきら

24
淡々と描かれる京都の花柳界。原著を読んでいませんが、美しい京ことばに、訳者さんの技を感じます。回顧録という雰囲気のせいか、あまりにも淡々とした口調で・・・よく言えば枯れているというか。憧れ?なのかな?描写がふわりとして定まらない感じ。2017/11/30

かおる

16
再読。翻訳ものはあまり読まないけど、この本は何だか好きで時々ふと読みたくなります。久しぶりに読んでも変わらず面白いです。次は下巻へ。2016/03/29

がるっち

16
なんで目の色がブルーグレーなわけ?遺伝学を知らないのか。それはさておき、この翻訳者さん、ほんとう大変だったろうなぁ。京言葉は、自然だったの?翻訳全体的にかなり自然と感じて読みやすい。物語自体、だれるところもなく、面白い。どうなるのかなぁ。でもやっぱなんだかんだ格式を作ったとしても、ルールがいっぱいある娼婦には違いないんだなぁ。2016/01/17

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