内容説明
警官殺しが続発する中、カナダ騎馬警察巡査長クレイヴンの母親が惨殺された。唯一の物証が示す犯人はクレイヴン。彼自身の出生にまつわる暗い秘密とは?そして暗黒大陸の悪霊に操られる殺人者“邪眼鬼”は誰か?犯人探しは最後の一行まで転げ込む!ミステリ魂増量、鬼才スレイドが再び放つ狂気の大作。
著者等紹介
夏来健次[ナツキケンジ]
1954(昭和29)年生まれ。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cinos
7
長いけどやっと読み終わりました。フィニッシング・ストローク炸裂だけど、誰だっけ。あ、そうか、意外でした。今回は法廷シーンもあり、絶対絶命な場面も多々あり、楽しめました。2016/06/20
對馬 正晃
3
長い・・・。ズールー戦争の辺りは必要だったのかなぁと思ってしまうほど長いです(苦笑)マイケル・スレイド=スプラッターと思い込んでいると肩透かしをくらいますね。最後の最後で犯人が明かされますけど、それを臭わす伏線がどこかにあったかな?と考えてしまうのは、やはり冗長さのせいではないでしょうか・・・(いや、自分の読解力不足かも!)2018/01/11
ううう
3
本編は800頁弱と大変長いが面白い。面白いんだけど長すぎるので真面目に読もうとすると挫折すると思う。 登場人物表の時点で白人黒人が分けられているのがユニーク。 視点がコロコロ変わり、それぞれの人間関係や事件への思惑が絡み合う。 やがて全員がひとつの場に集まることで、化学反応のように途轍もないカタストロフが巻き起こり、ラスト数頁で真相が明かされる。 フィニッシングストロークの劇的な演出と、インパクトは見事。 肝心の真相がいまいちだと感じるのは長すぎるがゆえの中弛みのせいなのか。体力に自身のある人はぜひ。2015/05/08
おふねやぎっちらこ
2
長い長すぎる、描写がくどすぎる内容が細かすぎる。過ぎたるは及ばざるが如し。それでも最後まで読み通したということは、面白かったからなのでしょう。2023/05/18
tsuneki526
1
むちゃくちゃな鬼畜ホラーに目くらましされがちだけど、カナダの騎馬警察やそれにまつわる話はこのシリーズを読まなければ知らなかっただろう。この方面の知識が豊かになるというおまけつきのなかなか楽しい小説。ただ、少し長かったけど。