内容説明
連続殺人鬼ボーン・コレクターは被害者の周辺に、次の犯行現場と殺害手口を暗示する手掛かりを残しながら次々と凶悪な殺人を重ねてゆく。現場鑑識にあたるアメリア・サックス巡査は、ライムの目・耳・手・足となり犯人を追う。次に狙われるのは誰か?そして何のために…。ジェットコースター・サスペンスの王道を往く傑作。
著者等紹介
ディーヴァー,ジェフリー[ディーヴァー,ジェフリー][Deaver,Jeffery]
シカゴ生まれ。ミズーリ大学およびフォーダム大学を卒業。ジャーナリストやフォーク・シンガーなどを経て作家デビュー
池田真紀子[イケダマキコ]
1966年、東京生まれ。上智大学法学部卒業。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Kircheis
469
★★★★★ 下巻からは犠牲者の救出成功が続き、(もちろん良いことなんだけど)緊迫感は弱まりマンネリ感も出てきたように思う。しかし、終盤は怒涛の展開でやはり名作だと実感。 犯人は超意外というほどでもない人物だが、数々の伏線が一気に回収されるところはさすがである。ライムの反撃がエグすぎる!また、事件解決後に更に一捻りあるところも素晴らしい。 最初は反発しあってたライムとアメリアが良い感じになっているのもベタだけど好き。2023/04/27
Tetchy
311
連続殺人鬼ボーン・コレクターの骨を愛でる想いは昔読んだ楳図かずおの作品にほとんど同じような一文があった。なんだったかな?しかし彼の正体にはビックリ。その前にライムが疑った人物を私も彼だと思っていたので。やられたぁ~。しかし鑑識の仕事の緻密さと神経の細やかさには驚嘆の一言。TVや他のミステリ小説では脇役でしかないのに、これほど繊細な仕事だったとは。また四肢麻痺患者の苦悩も細かく書かれて考えさせられる。チョコ食べるだけでも苦労が付きまとうなんて・・・。最後にディーヴァー作品をこよなく愛した故児玉清氏に合掌。2011/05/29
しんごろ
237
鑑識の専門用語が多いから、上巻同様に用語解説とにらめっこしながら、読みました。ジェットコースターサスペンスというだけあって、どうなっていくんだろうという気になる面白さ!読ませる力がすごいですね。ラストシーンは、お約束の終わり方になるのなのかな。あまりサスペンス系は読まないのですが、シリーズ第二作、第三作と読んでみたくなりますね。2019/02/27
nobby
204
文庫にて再読。下巻こそ醍醐味なジェットコースター展開を満喫。ライムが賢こすぎるのはご愛嬌(笑)一刻を争う犯人とのせめぎ合いは、もうスピード止まらず読み切るしかない!あらためて伏線のばら撒き方が上手い。何となく怪しく感じていた人物が潔く放り出され、ふと思い出せる事柄を憎らしくも拾ってニヤリとさせる。ずっと「動機より証拠」と語ってきて、ようやく明らかになるボーン・コレクターの正体やラストでの顚末はズルい(笑)ライムが感じる“生き地獄”とサックスが危機に瀕しての“死の恐怖”、そこから導き出された明日は感慨深い。2017/12/15
青乃108号
178
上は手こずったが下はスラスラ読め、引き込まれた。意外な犯人にびっくり!2021/03/14