内容説明
90年代の格闘技界にバーリ・トゥード・ブームを巻き起こしたグレイシー一族。「400戦無敗」の男ヒクソンをはじめ、つぎつぎに強力選手を輩出する彼らのルーツには、ある日本人柔道家との出会いがあった…。彼らは何のために闘うのか?家族の絆とは?孤高を保ち続けてきた最強格闘技一族のすべてがいま、明らかになる。
目次
序章 革命記念日
第1章 柔術伝承
第2章 マラカナン1951
第3章 長男の野望
第4章 階級の壁を越えて
第5章 プライド
第6章 握りしめられたタオル
第7章 400戦無敗の正体
第8章 海と山が必要だった
第9章 柔術の勝利だ
第10章 ブルージェイとの出会い
第11章 ヒクソンの覚悟
著者等紹介
近藤隆夫[コンドウタカオ]
1967年(昭和42)年1月26日、三重県松阪市出身。上智大学文学部ドイツ文学科在学中よりスポーツ誌の記者となる。タイ・インド他アジア諸国を一年半余り放浪した後に格闘技専門誌をはじめスポーツ誌の編集長を歴任。91年から2年間、米国で生活。帰国後にスポーツジャーナリストとして独立。格闘技をはじめ野球、バスケットボール、自転車競技等々幅広いフィールドで精力的に取材・執筆活動を展開。テレビ、ラジオのスポーツ番組でコメンテイターも務めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まんまるまる亭
1
グレイシー一族のことを調べる必要があって資料として読んだ。面白かった。ちゃんと当人たちにインタビューして記事を書いているところがよかった。「最強の格闘技は何か?」は現在では「強いやつが使えばどんな格闘技も強い」が模範解答とされている。マンガなどでよく見かけるこの問いかけが一体、どこから来たのか?と首を傾げていたのだが、90年代のグレイシー柔術の衝撃がそのきっかけだったのかと思った。2024/03/12
かるまじろ
0
1993年11月12日アメリカはコロラド州デンバーで 生まれたひとつの大きなうねりが、その後 世界の格闘技界を飲み込んでしまおうとは 誰が予想できただろうか? そのうねりの中心にあったのは「グレイシー柔術」という 日本からブラジルに渡ったひとりの柔道家が残した 「何でもあり」の格闘術だった… 最強一族のルーツを探るスポーツ記者は 果たしてその『真実』にたどり着けたのだろうか?2006/12/01
じゅんつゆ
0
格闘技ファンだったのでネタのつもりで買ってみたが、思ったよりいい本だった。ヒクソンって際物扱いだけど、本当に強いと思う。誰と闘っても無敗ってわけにはいかないと思うが、抜群に頭がいいので、勝てなそうな相手とはまず試合をしないだろう。でもルール無用のリアルファイトなら勝っちゃうのかな??2013/12/08