内容説明
女王様の経済的苦境は悪化の一途をたどり、ついには年金暮らしの親に借金の申し込みをする始末。そんな中、女王様の壮大な野望を叶えるため「若返りプロジェクト」が発動。麻酔のきいた女王様が手術台の上で語り始めたのは、なんとまあ貧乏くさい前世話だった。巻末に、福岡伸一教授との特別対談「うさぎという生き物」を収録。
目次
男はヤバいよ(中年ホストよ!;変態雛 ほか)
アサリじゃないのよ、涙は(再び、若作り計画;手術台で語る前世 ほか)
貧乏人は臍を噛め(破産の道!?;女王的貧乏 ほか)
色ボケ海峡冬景色(新しい宮殿;少女趣味で悪い? ほか)
特別対談 福岡伸一教授×中村うさぎ
著者等紹介
中村うさぎ[ナカムラウサギ]
1958年福岡県生まれ。同志社大学英文科卒。コピーライター、雑誌専属ライターなどを経て、作家デビュー。ジュニア向けファンタジー小説の分野で活躍する傍ら、自らの壮絶な浪費生活を綴るエッセイストとしても注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
247
うさぎさん、この数年後に難病を患われたそうだが、このころはまだババアパワーがフルスロットル。全身、親友のタカナシ院長のおチカラを借りてお直しし、バンバン遊んで、バンバン若い男に貢いどる(笑)自他共に認める「イタさ」。その姿はいっそ潔い。2019/04/13
ゆいまある
71
49歳の中村うさぎ。魂が若い。買い物依とホスト依存は収束したが、ここに来てガチ恋したい欲が出現。この人は知的に高いが簡単な計算ができず、金銭管理ができない。同時進行で複数のことが考えられずひとつの事を思うとそればっかりになり、将来を見越すことが困難。なので若い男にモテたいとなると、そればかり考えて若い体になろうとしまた整形している。性欲とセックス欲は別とは名言だが、セックス欲とはコミュニケーション欲である。身体を使ったコミュニケーションなので、成立する相手は限られるし、外見だけじゃないと思うんだ。KU2025/05/07
とんかつラバー
14
ホスト狂いや整形は理解できないが、女性として考え方に共感する部分も。ホストクラブ以外にも女性が遊べるナイトスポットが欲しい!とか容貌を褒められても嬉しくない(お世辞は不快なだけ)「顔は松嶋菜々子でおっぱいの大きい子が好み」と言う薄汚いオジサンに鏡見ろ!とか。パンツに穴の件は相手はいいって言っても自分が許せないの分かる!時々作家としての才智も光っていてリアルタイムにゲド戦記を的確に評価できた人も少ないのでは。福岡伸一先生との対談おもしろい2025/04/07
ヨータン
14
50歳近いのに(書いた当時)すごいパワー。フェイスリフトの美容整形を2回もやったなんて、まるでハリウッド女優なみ。若返り作戦もここまでやると逆に尊敬。私には縁のない世界だからこそ、面白ろく読めたのかも。2014/08/13
ほじゅどー
10
★★★2006年〜2007年、週刊文春掲載。マツコ・デラックスとの電話が泣かせる(笑)。あとがきに、福岡伸一先生との特別対談も!2013/09/30
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