文春文庫
指紋は知っていた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167651442
  • NDC分類 317.76
  • Cコード C0198

内容説明

指紋が万人不同であるとして個人識別法に採用されたのはインドが最初だった。その陰には、手柄を競う男たちのドラマがあった…。英国がインドをどう統治していたか、その過程で指紋が重要性を持つようになり、分類法がどう確立されたかを丁寧に追う、指紋鑑定法開発をめぐる英領インド版「プロジェクトX」。

目次

序文 歴史を作った南ロンドンの窃盗事件
1 犯罪者の身体測定法―指紋鑑定以前の個人識別法
2 知識の帝国
3 「驚くほど簡便な署名」
4 「自己完結した小さな宇宙」
5 一方、インド帝国では…
6 帰郷
結論 英国本国、インド帝国、自由

著者等紹介

セングープタ,チャンダック[セングープタ,チャンダック][Sengoopta,Chandak]
インド、カルカッタで育ち、医学と精神医学の学位を取得。米国へ移住し、1996年、ジョンズ・ホプキンス大学で科学史の博士号を取得。ロンドンのウェルカム財団医学史研究所の研究員を経て、現在はマンチェスター大学のウェルカム財団医学史部門で講師を務める

平石律子[ヒライシリツコ]
東京生まれ。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Willie the Wildcat

25
植民地故の必要性と柔軟性。英仏の競争と、現場との乖離。どちらも、現代でも散見される新技術展開におけるジレンマ。鑑定、分類、永続性など、研究分野が1つとなり拓かれた道。但し、印象的なのはベルティヨンの「身体測定法」。地道だが、その徹底度に脱帽・・・。探偵ホームズのライバル?!と言われたのにも、どこか納得感。それにしても、創刊1869年の科学雑誌ネイチャー。歴史と権威を改めて感じるなぁ。2015/04/05

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