内容説明
次郎、17歳。吉祥寺で週二回、ギターを習うだけが日課の毎日。ロック世代の母親と画家志望だった父は、学校に行かなくても煩くは言わない。退屈、恵まれ過ぎているという退屈―。そんな時、音楽講師に誘われて知った「性」が世界を変えた。昨日とは丸っきり違ってる今日。愛しき少年の時間を描く青春長篇。
著者等紹介
花村万月[ハナムラマンゲツ]
1955(昭30)年東京生まれ。中学を卒業後、オートバイで全国を放浪し、数々の職業に就く。北海道をツーリングした折の紀行文が旅雑誌に採用され、原稿料を手にしたのをきっかけに小説を書き始めた。1989年『ゴッド・ブレイス物語』で小説すばる新人賞を受賞、若者がもつ峻烈な生命力と疾走感を描いて、多くの読者を得る。1998年『皆月』で吉川英治文学新人賞、『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞を受賞
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