内容説明
21世紀に入り、猛スピードで発展を続けている中国。生活習慣の違いを乗り越えて、北京大学に留学した筆者の日常は、まさに驚きの連続。「反日感情の正体」「中国人の金銭感覚」から、「中国語の上達法」まで、“谷崎節”で詳しく報告する。新聞・テレビでは分からない、リアルな中国の姿が伝わってくる。
目次
北京大学の春
いよいよ授業がスタート
叫ぶ韓国人、黙る日本人
中国語を話すと殺される?
さまよえる中国語学習者に捧ぐ
中国人と学ぶ―幽霊授業と大教室
知日教授のSM日本経済授業
『将来、賄賂は受け取る』―21歳、北京大生
嗚呼、医は仁術
巨大な嘘と反日と
北京・暮しの「裏」手帖
君の行く道
著者等紹介
谷崎光[タニザキヒカリ]
1964年、大阪生まれ。武庫川女子大学中退、京都芸術短期大学造形芸術学部染織科卒業。中国貿易商社勤務を経て作家に。商社時代の中国とのバトルをコミカルに描いた「中国てなもんや商社」(文春文庫)は、98年松竹で映画化もされた。2001年から北京在住。対外経済貿易大学を経て、北京大学(経済学院・対外漢語学院)に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨータン
6
とてもじゃないけど私は中国で絶対に生活できないだろうなと思いました。きっと人に騙されてばかりでしょう。賄賂がないと全てがまかりとおらないというのにも耐えられないかも。日本ってやっぱりとっても素晴らしい国です。2013/10/16
こずえ*プロフィール必読
4
大学の教授に薦められて。中国の留学記。筆者のストレートな言葉から当時の中国が垣間見えます。主にメディアから伝わる中国とはまた違う中国を知ることが出来ました。私が一番着目したのは、語学の勉強方法です。発音出来ない単語は覚えられないし、書けない…聴くことの重要性を感じました。(他にも重要なことを言っていますが)語学の勉強がしたいけどどうすれば…と悩む人にもおすすめです。2014/11/08
naginuko
3
星野博美が社会全般ならこちらはタイトル通り大学関係者のみの取材や経験をもとに描かれている。北京語習得術や反日への切り返しなど実地に学べることが多い。お気楽な内容でありながら、実践的ではある。所詮エリート相手なので悲愴感も星野博美や福島香の比ではないが、逆に一番自分達が関わるとすれば可能性のある層なので、とりあえずこういう考え方(特に日本に対して)なのだと知っておくにはいい参考書だと思った。2015/12/18
セイタ
1
北京大学に留学していたおばさんが書いた本!日常の出来事をユーモラスに切り取っていて、面白い。それぞれの事例をただの一例として扱えるなら、中国に対する理解はある程度深まるかもしれない。2015/12/28
ナカオカ マコト
1
なんとなく手に取った本。 30代になってから語学留学プラスαで北京数年過ごした著者の目を通した中国の社会と人々。 もっと軽い本かとおもったら、意外と興味深い内容だった。2014/12/14