文春文庫<br> 攘夷の韓国・開国の日本

文春文庫
攘夷の韓国・開国の日本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167633011
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「日本人は祖国を追われた恨みを持つ韓民族の子孫だ」と韓国の学者たちは言う。果たしてそれは本当か。山本七平賞に輝く問題作

内容説明

韓国の歴史学界では「奈良時代の日本の人口の96パーセントが渡来人だった」とか、「日本人は韓半島の戦乱で滅亡した貴族と最低層の韓民族の子孫だから反韓的なのだ」といった言説が流通している。それは本当か。『スカートの風』で注目された著者は日本各地を訪ねつつ、古代の日韓関係を検証する。第5回山本七平賞受賞の問題作。

目次

序章 さすらい人にとっての日本
第1章 飛鳥―古代渡来人たちの残像を訪ねて
第2章 北九州―ヒメ神信仰の足跡を訪ねて
第3章 出雲―スサノオ信仰の故郷を訪ねて
第4章 相模・武蔵―高麗若光の伝承を訪ねて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新父帰る

6
済州島出身の著者は子供の頃から日の出の先に日本があることを来日経験のある母親から聞いて育った。その後、著者自身が来日してから自己のアイデンティティに揺らぎが発生。その揺らぎの正体を見極めるべく、韓国文化に関連する日本の神社仏閣や神話伝承を自らを渡来人に見立てて訪ねる旅に出る。満身創痍の飛鳥仏、非対称の法隆寺の伽藍配置、出自不明の百済観音と巡る。更に、宗像三女神と済州島三女神の由来、ヒメ信仰、スサノオ信仰、高麗若光と続く。韓国民族優位主義の歴史観と妄想史観を排し、渡来→さすらい→日本化→土着の過程を果たす。2020/01/08

AICHAN

6
私は日本の古代文化の多くは朝鮮半島からもたらされたし天皇家の祖先は半島出身だと考えている。しかし「日本文化は韓国の模倣だ」「日本人は韓国人の末裔だ」と声高に言い放つ韓国人の口調を聞くと残念な気持ちになる。彼らの説は理論的なようで感情論が大きく混じる。中国を徹底模倣して自国文化を抹殺した事実を棚上げし、日本に対する優越感を得ようとする。日本に植民地支配された歴史が彼らの反日感情とライバル意識を煽るからだ。韓国人の著者は両国を行き来していた古代人と同じ目線で両国を見、冷静に「真実」を推測する。2011/04/05

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