内容説明
父・信秀の亡きあと、尾張の織田家を継いだ信長は、苦心の末に乱れていた尾張を統一。そして、上洛のため西上を始めた駿河の大守、今川義元を、周到に練り上げた戦略のもと、桶狭間で見事に討った。美濃を手に入れた信長は、十五代将軍足利義昭を迎え入れ、上洛を果し、いよいよ天下布武へと動きだすのだが…。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
昭和16(1941)年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。会社勤務を経て、43年よりフリーに。60年、処女作「大君の通貨」で、第4回新田次郎文学賞受賞。平成6年、「恵比寿屋喜兵衛手控え」で、第110回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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糜竺(びじく)
47
私の好きな直木賞作家の佐藤雅美氏が、信長をどう描くかに興味を持ち、読む事にしました。正直、尾張を信長が統一する所までは、やたら人物が出てきて難しく苦痛でした。しかし、桶狭間の戦い位から、ぼちぼち面白くなっていった気がします。興味深いのが、桶狭間の戦いは信長が1年ほど前から練りに練った作戦で、撒き餌を撒くようにして、今川義元をおびき寄せ最終的に勝利に導いた描き方をしていたのは、面白い説で良かったです。あと信長は感情任せの猪武者ではなく、深く色々考えて決断して行動している人物である事は改めて気付かされました。2017/02/14
金吾
11
余り書かれない尾張統一までは面白かったですが、全体としては代わり映えが余りなく、過去読んだことあるみたいですが全然印象に残っていなかったです。裏切る武将への対応は結論からひいてきていると感じました。2020/06/15
けいちか
4
佐藤さんにかかるとどんな信長像が出来上がるのか興味があって読んでみた。しかし、あまり独自の解釈があるわけでもなく、淡々と進んでいくので、読んでいて盛り上がりがなく、上下巻を読み終わるのに、かなり時間がかかりました。触手が動かなくて、途中で違う本をたくさん読んでしまった。借り物なので、どうしても読み終わらないといけないので、頑張って読んだ、そんな感じ。2008/08/01
すずき
1
★☆☆☆☆ 残念ながら駄作。桶狭間まではまずまず読めたが、その後は(アカン)。どれぐらい残念だったかと言うと、表紙の信長の似顔絵ぐらい。2012/06/10
なかがわみやこ
1
佐藤さん節の信長。不思議。2010/11/11
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- 和書
- いっそこの手で殺せたら