内容説明
乳ガンの手術から快復した妻に突然別居を切り出された夫。移ろう人の気持ちに、いつも同じ場所でまどろむ猫には永遠を感じるが―。飼い猫へ深い愛情を示す以外は無味乾燥な生活を送る女に、男は居心地の良さを覚えてゆく―。儚くも温かい表題作を含め、猫をテーマに男女の微妙な関係を鮮やかに描く六篇。
著者等紹介
藤田宜永[フジタヨシナガ]
昭和25(1950)年、福井県に生まれる。早稲田大学中退。48年、パリに渡り、エールフランスに勤務。55年に帰国後、エッセイを執筆。61年、「野望のラビリンス」で小説デビュー。平成7年、「鋼鉄の騎士」で第48回日本推理作家協会賞、同年、「巴里からの遺言」で第14回日本冒険小説協会大賞短編部門大賞を受賞。その後「樹下の想い」で恋愛小説に新境地を拓き、平成11年、「求愛」で第6回島清恋愛文学賞を受賞、平成13年、「愛の領分」で第125回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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