内容説明
大学教授の夫との生活に満たされない奈子は、翻訳の仕事にのめりこむうちにナポレオンの妻ジョゼフィーヌの残した謎に行きついた。ジョゼフィーヌの回想録の行方を追って、奈子はパリから鎌倉へ―。その行く手に現れる一人の男性との異様な恋。それは封印された過去の中に踏みこんでいく旅でもあった。
著者等紹介
藤本ひとみ[フジモトヒトミ]
長野県飯田市生まれ。作家。西洋史への深い造詣と綿密な取材に裏打ちされた歴史小説や、犯罪心理小説で脚光をあびている。フランス政府観光局名誉委員、在フランス・ナポレオン史学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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めめめ
2
タイトル、単行本時の「変態」の方が絶っっっ対にいいよ!!!!! 奈子はジャン=ポールを恋人に、三田夫人とムッシュウ・ベルティエを愛人にして今後の人生を愉しめばいいんじゃないかな。2016/11/07
マシンガン
1
パリと鎌倉を舞台にした、殆どエロ小説と云って良い内容だが、文学臭の漂うところが作者の為せる技か。2018/06/16
Chie Okahata
1
・パリ ・サディスト ・翻訳家2015/04/12
トマシーナ
0
藤本節全開、といったところか。作中、ジョゼフィーヌの話はこじつけというか胡散臭いというか、でも作者らしい展開。ストーリーを鎌倉ではなくてパリを舞台にしていた方がもっとエロティックな展開だったのではないか?あ、でもそうすると蚕の話がないな。実は京子の不倫相手が達雄だったみたいに、どうせなら、最後はもう一ひねりしてくれても良かったような気がする。2017/10/01
ザッハトルテ
0
結局ジョセフィーヌってどこいったの?2017/08/25