出版社内容情報
息子を産んで十八年、栄えある母子家庭も最終章を迎えた──反抗期も終えたテキを送り出し、来たるべき華のシングル生活に備える
内容説明
碁会所で出会った仙人のようなおじいちゃん、小学校六年生の堂々たるチェリスト、ハルさんを取り巻く味ある人たち。ストーカー読者に怯え、また別の日には偉いひとに威勢よく啖呵をきる。十円菓子のおいしさに感動しつつ、世のびっくり現象を飽かず眺める作者のまなざし。「週刊文春」大好評連載エッセイ。
目次
手切れ金は三百万
これってサベツ?
本当にかわいそうなのは
マユコ、十七歳の選択
さあ「かあちゃん」か、「おふくろ」か
碁会所の仙人
数学で一夜あける
高給取りミキコ
「無礼」になって生きのびる
拝啓、公団総裁殿〔ほか〕