出版社内容情報
相変わらずトラップだらけの人生を送る教授に今日もまた事件が起きる。「女の誕生日を忘れたら」「学生の怒り」ほか爆笑エッセイ。
内容説明
ある哲学教授は様々なものに恵まれない人生を送っているが、現在まで病弱を貫き通す根気は持ち合わせている。己の体重を棚に上げた女に責められた時、哲学教授は先んじて「貧相ですが、何か?」と問うた。すると「貧格だけは素晴らしい」と言い返された。体力、体重、女に恵まれないツチヤ教授にお恵みあれ。
目次
前の章(「ノー」と言わせない技術:その実際;破綻した夫婦の会話は論理的にも破綻している ほか)
途の章(わたしの大学に迷惑な男がいる;わたしの大学に哀れな男がいる ほか)
多の章(自分の災難と他人の災難の違い;道を誤ったのではないか ほか)
難の章(わたしの妻はどんな女か;みんな誤解している ほか)
著者等紹介
土屋賢二[ツチヤケンジ]
1944年岡山県生まれ。お茶の水女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
39
くだらなくて意味があるようなないようなそんな感じです。恵まれない生活を強いられ、病弱なことを貫き通す根気には負けます。相変わらずのことに悩まされながら日々を過ごしている自虐ネタにもはや苦笑してしまいます。皮肉も最高ですね。同じようなことが書かれていてもニヤニヤできるからつい読まずにはいられません。2014/09/29
ichiro-k
19
例えば「私も褒められて伸びるキャラクターである。幼少時から褒められ続けたら、世が世なら今頃は『将軍』にでもなっていたであろう」という内容。2012/06/30
ミナコ@灯れ松明の火
15
屁理屈と自虐のオンパレードなのに、読んでいて嫌な気分にならないのはやはり土屋教授の技なのだと思う。「こんなに自虐ネタばっかり言ってダメダメアピールしてるのに実は絶対すごい人」「恐妻家の面を被った超愛妻家」と思えてならない。それも教授の戦略かもしれないけれど。今回も面白かったです。うちの棚も直しに来てくれないかな~。2011/04/26
ペペロニ
10
久しぶりの土屋教授のエッセイ。話の運び方がユーモアと賢さに溢れていて、脱力して笑ってしまうものばかりだった。また別のを読みたい。2020/08/29
E
10
ユーモアエッセイ。爽快な気分になりたくて今年初読み。あれ、コレはどっかで読んだような?という内容満載であっても、やっぱり楽しいのです♪2014/02/04