文春文庫
私の梅原龍三郎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167587017
  • NDC分類 723.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

二十代の頃から親交のあった巨匠の思い出をエピソード豊かに綴る心あたたまるエッセイ集。梅原描く高峰像等カラー図版・写真多数

内容説明

女優だった著者が二十代のころから四十年近く、親交のあった洋画界の巨匠・梅原龍三郎画伯。画家としても人間としても、桁外れのスケールを持った梅原画伯の知られざる素顔とその魅力を、ユーモアたっぷりな筆で綴ったエッセイ集。著者がモデルになった肖像画をはじめ、カラー図版、スナップ写真も多数掲載。

目次

仏壇コーナー
初対面
カニ
眼玉
色鉛筆画
雨の日の画
習作
小さな椅子
チュイレリー公園の木
「果物図」
アトリエ
文鳥
サイン
二十五分の画
絵の具の匂い
カマボコ夫人〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

勝浩1958

6
この著作でも高峰女史の筆は冴えに冴えています。梅原龍三郎という大家への想いが見事に表現されています。掲載されているスナップ写真の一枚一枚も味わい深いものがあります。もちろん梅原画伯による秀子女史のスケッチも素晴らしい。 それにしても、「人間、一生の間に「この人のために」と思える人物に出会えること は、そう多くない。私は幸運だった、と、つくづく思っている。」と語ることのできる、潔くかっこいい人生を送られた女史が私は好きです。2014/07/12

わらわら

5
拝啓 ルノワール先生ー梅原龍三郎に息づく師の教えー展覧会を見た記念にと買った本。この表紙の絵、「梅原龍三郎氏が高峰秀子さんを最後にデッサンした作品」本の中では初めてのデッサンも紹介されています。表紙のデッサンを見ていると描いた梅原龍三郎氏に似ているように思う。絵の中に入り込み「秀子さん見守っています」と語りかけているように思える。梅原龍三郎氏と高峰秀子さんとのお互いに敬い、大事に思う気持ちがこの本からも伝わってきます。作家高峰秀子さんも魅力ある女性です。2016/11/14

よし

2
お互いなくてはならない関係だった。2021/09/04

yoyogi kazuo

1
三回り違う画家と四十年に及ぶ父娘のような交わりを結んだ女優の回想。家族には恵まれなかった高峰秀子は、父親代わりのようなおおくの年配の尊敬すべき男性たちの知己を得た。それにしても高峰がこれほど献身的に梅原の身の回りのことを手伝っていたとは知らなかった。そこにはよほどの信頼関係があったのだろう。豊富に挿入される画やスナップ写真が貴重で興味深い。2022/04/01

わと

1
梅原ってこんなに魅力的な人だったんだ。著者の梅原に対する尊敬の気持ちと愛情がひしひしと感じられます。心地よい文章、思わず見入ってしまう写真と絵。著名な方々の、私には遠い人たちの世界なのに、身近に思えて楽しい読書体験でした。2014/11/01

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