出版社内容情報
皇妃エリザベートからシューベルト、ヴィスコンティ、カレルギー伯爵まで、著者自身の体験を交えながら中欧の歴史と人物を語り尽す
内容説明
なぜ人々は今もハプスブルク家を慕うのか?なぜハプスブルク帝国には絢爛たる文化・学術の花が咲いたのか?皇妃エリザベート、皇帝フランツ・ヨーゼフからシューベルト、ヴィスコンティ、クーデンホーフ・カレルギーまで、著者自身の体験を交えながら中欧の歴史と人物を語り尽くした、ハプスブルク・エッセイ。
目次
皇妃エリザベート―人形の家「ノラ」の先駆者
シューベルト・心の旅路―「未完成交響曲」
ザルツブルク―「サウンド・オブ・ミュージック」の明と暗
チロル―クリスマスの名曲「聖しこの夜」
わが青春のハプスブルク―三姉妹ウィーン・ブダペスト・プラハ
「ヴェニスに死す」とハプスブルク―ヴィスコンティの郷愁
フランツ・ヨーゼフの時代―「皇帝円舞曲」
「カサブランカ」―リヒァルト・クーデンホーフ=カレルギー伯爵
サライェヴォの銃声―フランツ・フェルディナント大公夫妻の悲劇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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3
エリザベートの写真に惹かれて。ウィーンやハプスブルク家にまつわる歴史エッセイ。「カサブランカ」を観てみたくなった。2022/11/07
みや
1
手放す前に再読。2014/08/16
蘭奢待
0
非常に奥深い作品。タイトルがいけてないが、内容は非常に濃く、多彩である。文句なくすばらしい本。オーストリア帝国が生んだ絢爛な文化。ハプスブルク家の政治の下でウィーン、ザルツブルクを中心に音楽文化が花開く。フルトヴェングラー、カラヤンの確執、シューベルトの徳質、オスマントルコの進攻、ナチスによる迫害、戦争による小国へのの分断、東欧と西欧、プラハとブダペストの復興。2017/01/29
みや
0
☆☆☆1999/04/11
たいにー
0
プラハの春、ハンガリー動乱当時は私は生まれていなかったが、その時の世間の気分がよくわかった。ハプスブルクびいきの感はあるが(私も好きだが)、読みやすく、格好の案内書だと思う。中欧を旅する前に読むとよいのでは。2012/06/17