内容説明
日清戦争後の中国で、日本の柔術を普及させようとの大望に燃える若者が天津へやってきた。草薙秀次郎は、梅花拳の名手やイギリス人レスラーと対戦するも、入門希望者はいない。折しも扶清滅洋を叫ぶ義和団の争乱によって天津にいる秀次郎たち日本人は居留地で篭城を余儀なくされてしまうのだが…。
著者等紹介
高橋義夫[タカハシヨシオ]
昭和20(1945)年、千葉県船橋市生れ。早大仏文科卒。出版社勤務、広告会社の共同経営を経て、作家として独立。平成3年「狼奉行」で第106回直木賞を受賞
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感想・レビュー
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みやさん
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途中であきちゃった2016/01/11
はじめさん
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列強により搾取される近代中国。若き柔術家・草薙は大陸・天津に立つ。彼の前に立ちふさがる梅花拳師範やイギリス租界最強のレスラー! やがて不審な動きを見せる義和団により・・・ / 文庫解説で書かれているように、草薙は近代体育で体系づけられた講道館柔道ではなく古流柔術でまさに近代化(柔に勝る銃)していく大陸に渡っているのが面白いポイント。2012/12/20
まさみつ
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義和団事件前後の中国を、日本人柔術家の目から描いた作品。大変申し訳ないのだが時間の無駄だった。2010/03/01