文春文庫<br> 重大事件に学ぶ「危機管理」

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文春文庫
重大事件に学ぶ「危機管理」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 282p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167560119
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C0195

内容説明

東大安田講堂事件、あさま山荘事件、大島三原山噴火など、数々の難事件や災害に対処してきた「危機管理」のエキスパートが、近年の政治や企業のトラブルに触れつつ語った「危機」対策の戦略戦術マニュアル。阪神・淡路大震災、9・11米中枢同時多発テロ、地下鉄サリン事件など、豊富な事例をもとに、問題対応の鉄則を説く。

目次

序章 もはや「水と安全はタダ」ではない
第1章 危機を事前に察知する方法
第2章 初めにどう動くかで勝負は決まる
第3章 私がやらずに誰がやる
第4章 危機下のリーダーシップ
第5章 「非常時」に強い人材づくり
終章 この「備え」を頭に持っておけ!

著者等紹介

佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。目黒警察署勤務をふりだしに、警視庁外事・警備・人事課長、警察庁調査・外事・警備課長を歴任、「東大安田講堂事件」「連合赤軍浅間山荘事件」等では警備幕僚長として危機管理に携わる。その後、三重県警察本部長、防衛庁官房長、防衛施設庁長官等を経て、86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。以後は文筆、講演、テレビ出演と幅広く活躍。「危機管理」という言葉のワード・メイカーでもある。93年『東大落城』で第54回文芸春秋読者賞受賞。2000年第48回菊池寛賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomoichi

18
この本が書かれた頃から時間が経っているが、危機管理体制は進歩しているのかな。より混沌とする時代、自分の身は自分で守るしかない。2022/04/02

こひた

5
後藤田時代の危機管理のたたき台を作った人々がテーマで,内容は現場視点で定評通り面白い反面,村山総理の個人帰責を強調しすぎていたり(これは作者も後年修正したらしいが,当時の自治体制では難しい部分も多く再評価もある),政府や報道の指摘が多いが信楽観光の遺族という民から始まったのが日本の欧米式事故再発防止制度導入なんだから危機体制での民活はもっと紙片を割くべきじゃないか等,今読むなら特に公正世界概念的な部分は修正を加えて得べき情報かなという部分も少々。2024/01/10

5
迅速な決断と実行。2019/02/26

hiyu

4
危機管理という語は知っていても、その運用については行き当たりばったりの理解であった。その危機管理の何たるか、どうあるべきか、それらが詳細に、丁寧に記述されている。無論、それだけでなく、本書を危機管理に関するものとして理解するか、リーダー論、組織論まで広げてさらに理解を深めていくか、等も肝要なのだろうな。「おれがやらずに誰がやる」だけでも、危機管理だけの理解はあまりにももったいない。2019/03/17

ガバキン

4
いかにこの国が平和ボケしているかを教えてくれる内容であったと思える。大企業病については働く中で日々感じている。三菱自の対応と雪印の対応の比較については興味深かったが、三菱自については組織の腐敗を正せなかった点を見るとリーダーだけが正しい判断をしてもダメだと感じさせる。あとはけん銃取り扱い規範改正のきっかけを知れたのは大きい。個人的には自身の功績を自画自賛し過ぎる事なく老害感(と言ってはいけないが)感じさせない書き方である事も良かった。2016/11/13

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