出版社内容情報
五七五七七。このまことに小さな詩型が、こんなにも自分の人生を大きく広げてくれたのか。すべて短歌あっての旅だったといま思う
目次
オーストラリア紀行
宮沢賢治の世界
「五足の靴」を訪ねて
万葉のふるさとへ
あめりか紀行
橘曙覧との出会い
秋篠寺を訪ねて
佐佐木信綱のふるさとへ
デンマーク紀行
釧路湿原への旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
14
私も旅先で歌を詠みたいなぁ。2014/09/15
しーふぉ
10
デンマーク紀行がなかなか面白かった。短歌を翻訳するとどうなるんだろう?リズムが失われる気もするけど伝わるものはあるんでしょうね。2014/07/11
Manami Sato
1
「短歌」「旅」「俵万智」が揃って、面白くないわけがない。若かりし鉄幹や白秋たち5人が1907年に九州紀行をした際の、“『五足の靴』を訪ねて”という章が秀逸。「詩の心の永遠」って本当にすごくて、昔の人が感じた心の揺れを現代に生きる自分も同じように感じて、私が死んだ後もその心の揺れってずっと伝わっていくんだ…と思うと、何だか壮大な気持ちになります。そういや万葉集の心だって伝わってるんだよな。“朝寝髪我は梳らじ愛しき君が手枕触れてしものを”(万葉集の旅の章に出てくる歌)なんて月9顔負けの引力です。2012/03/11
颯
1
図書館でたまたま「紀行文」のコーナーが目に入り、久しぶりに旅気分に浸れる本が読みたいと思って特に意味もなく俵さんのこの本を借りた。旅はやっぱり発見に満ちているし、短歌もやはりいいものですね。「たのしみは」の橘曙覧「独楽吟」は実に気になる。読んでみないと。2011/05/11
みな
1
たのしみはそぞろ読みゆく書の中に我とひとしき人を見し時2009/12/11