文春文庫
隣室のモーツアルト

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 314p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167544218
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

食道がんで入院した51歳の多花子はある日、隣の病室に昔の男がいることに気づいた。成熟した女が見据える人生の妙味を描く短編集。

隣の病室にいるのは、もしかして? 傑作短編集

食道がんで入院した51歳の多花子はある日、隣の病室に昔の男がいることに気づいた。成熟した女が見据える人生の妙味を描く短編集。

内容説明

食道がんの手術のために入院した51歳の多花子。それは、半身不随の母をひとりで介護する暮らしの中で得たつかのまの休息だったが、隣の病室に昔の男がいることに気づいて…いくつもの人間模様を見届け、後半生をあるがままに受けとめ生きる女性の覚悟としなやかさ。不思議な迫力に満ちた傑作短編集。

著者等紹介

藤堂志津子[トウドウシズコ]
北海道・札幌市生まれ。藤女子短期大学国文科卒業。学生時代より詩や小説を書き、広告代理店勤務を経て作家活動に入る。デビュー作「マドンナのごとく」で、昭和62年、第21回北海道新聞文学賞を受賞、同時に直木賞候補となる。平成元年「熟れてゆく夏」で、第100回直木賞受賞。主な小説に「ソング・オブ・サンデー」(第8回島清恋愛文学賞受賞)「秋の猫」(第16回柴田錬三郎賞受賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チョコ

74
独身四十、五十代の女性の短編。悩みは色々。でも、考え過ぎると良くないな、っというのが全てを通しての感想。それより、あとがきの藤堂志津子さんについてのお話の方が面白かった!!事実は小説より奇なり!2022/01/10

優希

49
40代、50代の女性を主人公にした短編集です。1つ1つの物語に重さがあるように感じました。それぞれの物語の女性が独身なので、同じく独身として共感できます。2021/01/23

夢子

18
久しぶりの作家さんの本。短編なので読みやすかった。それぞれの女性の生き方があり、女って意外と強くて潔く生きられるのかも、羨ましい。2025/03/27

みっちゃんondrums

17
20代後半から30ぐらいまでずっと好きだった藤堂志津子。久しぶりに読んでみたら、主人公たちも年を取っていた。40~50代独身女性が主人公の短編集。自分が独り身だったら、こうなっているかもしれないというお話。作家自身が投影されているせいか、主人公はたぶん自分をわきまえた大人のいい女が多い。そこが少し鼻持ちならないと感じてしまう。母親の介護、親への愛憎、結婚話、絡み合った恋愛、昔の恋、ペット愛など様々な要素が含まれるが、ドロドロに感じさせないのがこの作家らしさなのかな。2016/04/08

空飛び猫

3
恋のかたち。 人生のかたち。 振り返ればそこに残るもの。2014/02/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7253366
  • ご注意事項