内容説明
「政治不信」「外務省という不幸」「守るべきは教育か教員か」「精神分析は集団心理学である」「銃とアメリカ」―。政治家、官僚、そして一流といわれた企業の不祥事が続発した世紀末。さらに凶悪な青少年犯罪が新世紀の初頭を賑わす現代日本の病理現象とアメリカの被害妄想をものぐさ先生が精神分析すると…。
目次
1 政治と社会
2 文化と社会
3 新聞連載
4 アメリカ論
5 性と社会
6 書評
7 自らを語る
著者等紹介
岸田秀[キシダシュウ]
昭和8(1933)年香川県善通寺市生まれ。早稲田大学卒。中学時代から強迫神経症に悩まされ、自身の心の問題を解決しようとしたのがこの道に進んだきっかけ。やがて強迫症状はすべて自分を支配しようとした母親との葛藤から起きたものと悟り、神経症から解放される。昭和52年、人間は本能の壊れた動物であり、「幻想」や「物語」に従って行動しているにすぎないとする「史的唯幻論」を『ものぐさ精神分析』のなかで披瀝、一大センセーションを呼ぶ。以降、精神分析の手法を社会、集団にも適用させる特異な文明批評家として人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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